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俺の中で、君は生きている。
俺が死ぬまでずっと、一緒に過ごしていく。
文章にしてみれば、とても幸せなことに見えるけど。
その実、すごく悲しくて、つらい思い出で。
愛する人を守れなかった俺を、戒める枷になっている。
彼女を守れなかった痛みを、彼女を愛していた思いを俺は決して忘れない。
そして、俺は今日も歌い続けよう。
君と出会うきっかけになった、音楽を…俺の一部となった君と共に。
『生き続ける』それが、どれほど大事で素晴らしいかということを。
「生きて、生き続けて…この景色をずっと一緒に見ていこうな。」
2人で行けなかったとこを、2人で見れなかったものを
そのすべてを見て、感じて生きていくから。
もう、死にたいなんて思わへん。
生きている事のすばらしさを、大切なものを失う辛さを…
俺は身をもって知ったから。エゴだろうが何だろうが、俺がやりたいことはこれやから。
「やから、俺はずっと音楽を歌い続けよう。」
それが、俺が君に送る………――――
『癒えることない哀しみを背負って、俺は今日も生きろと叫ぼう。』
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ほさと - とても感動しました。占ツクの歌い手様を扱った作品には珍しくしっかりと小説になっていて、一介の読書好きとしても嬉しかったです。どの作品もとても美しい比喩があり、音読したい作品だなぁと思いました。 (2019年7月14日 20時) (レス) id: fdc2472f82 (このIDを非表示/違反報告)
弓乃 - 皆様の素晴らしい文章に心が震えました。ありがとうございます。執筆お疲れ様でした。これからも頑張って下さい。 (2019年6月17日 16時) (レス) id: d99258de7b (このIDを非表示/違反報告)
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