鬼の困惑 ページ9
あっちィーなー…
職務中といえども、真夏に上着なんて着ていられない
俺はスカーフを外しボーっと煙草を吸いながら歩く
バッシャーンっ！！！
すると突然頭から水をぶっかけられた
「わわわわッ！神楽ちゃん何やってんの！？ちゃんと人通ってないか確認しないとダメって言ったじゃないか！」
「あれ？マヨラ、何やってるアルか？」
「……おい、てめーその前に言う事があるだろう」
水をぶっかけてきたのは万事屋んとこのチャイナ
慌てる眼鏡とは違い動揺１つせず普通に声を掛けてきた
「すみません！土方さん！」
「あー…もういい、この暑さなら歩いてりゃ乾く」
俺がベタベタ張り付く衣服を見て顔をしかめながら仕方なく足早にその場を去ろうとした時─
「土方さん？どしたんですかのそのかっこう…」
「あれ？Aさん、銀さんは？」
「お家賃滞納しすぎて、お登勢さんとこで絞られてるよー。
はい、これお弁当」
「ありがとうございます！」
「あのマダオに、Aみたいなイイ女は勿体ないアル！」
突然の事に俺が何も言えずただその場につっ立っていると、Aは眼鏡とチャイナに弁当を渡し再びこちらに視線を向ける
「ひーじかーたさーん？」
そして目の前でヒラヒラ手をされながら名を呼ばれやっと我に返った
「あ…あァ、これか？チャイナにぶっかけられた、、まァ大丈夫だ」
「え！？もー神楽ちゃん、ちゃんと人通ってないか見なきゃー」
「ぼーっとしてたコイツも悪いアル」
全くこのガキはあのいけ好かない銀髪頭と一緒で生意気だ
間髪入れずに口を開いたチャイナに俺は青筋を立てて睨み付けるが
「そうだ！土方さん時間ありますか？」
「あ？」
Aが言った次の言葉で表情が崩れてしまう
「良かったらウチで乾かしてってくださいよ。お茶も出しますし」
ふって湧いたような思いもよらぬ展開
突然の申し出を断る理由もない俺は黙って後を着いて行った
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 230人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
あつぽん(プロフ) - 皆様！コメント、本当にありがとうございます。 「早く続きがみたい」「この作品好きです」なんて、うれしすぎます♪ 辞めようか悩みつつここまでこられたのは、皆様のお陰です♪今後も作者もキャラも病むことがあるかもですが(笑)、応援よろしくお願いいたします!! (2015年4月7日 19時) (
レス) id: df8f2d9e4c (このIDを非表示/違反報告)
♪horn♪ - 更新頑張ってください！この作品大好きです (2015年4月4日 20時) (レス) id: be30e08dd1 (このIDを非表示/違反報告)
黒兎 - 早く更新してくれ！！ (2015年4月3日 21時) (レス) id: 9c46149290 (このIDを非表示/違反報告)
柑那(プロフ) - 初めまして！あつぽんさんの高杉さんが大好きです！これからも体調に気を付けて無理せず、更新頑張ってくださいねっ。応援しています。 (2015年4月3日 21時) (レス) id: a875c36e65 (このIDを非表示/違反報告)
坂田なーちゃん(プロフ) - いえいえ☆ヤンデレ銀さんやばいッッ(*ﾉ3ﾉ)銀さんエロす//////笑笑続編頑張ってくださいね(*ﾟ▽ﾟ)ﾉ応援してますッッ！！！ (2015年4月2日 0時) (レス) id: 93e9faaf83 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：あつぽん | 作成日時：2015年3月14日 8時
