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胸騒ぎ ページ32

――銀時side


ピンポーン

万事屋のチャイムが鳴ったのは、Aが買い物に出てから三時間と少しした頃。



「あ、Aさん帰ってきましたね」


「お腹ペコペコアルー!」



「A、遅せェよ。心配すんだろー」



ガラッ!


しかし、開いた扉の向こうには予期せぬ人物が現れた。


「んだよ…?多串君、依頼かよ」


「違ェーよ!」


「相変わらずうっせーなオイ。…んで、鬼の副長殿が何の用だよ?

こっちは、Aが帰って来ねェで大変なんだよ」


そう、相手がどこぞのアホでもドSでもマヨラーでもゴリラでもどうでもいい。大事なのは内容だ。



「やっぱりか…」と、深刻そうな顔をする土方に胸騒ぎがする。


「これだ。」と、差し出された買い物袋。

「俺今日一歩も外に出てねーんだけど」


うっすらと透けて見える中身は潰れた卵など。


なにコレ、嫌がらせ?


「本当、ロクな生活してねェな。お前じゃなくて、Aのモンだと思ってな。」


「Aの?」


確かに言われてみりゃAに頼んだものが入っている。


「Aが鬼兵隊の河上万斉と接触していると、山崎から連絡があってな。」



「…それって何時頃の話?」



「丁度2時間ほど前に、あの通りから連絡を受けた。

で、現場に残されてたのは、血まみれの山崎と……この袋だ。

Aからは一切連絡は来てねェんだな?」




指さす先にある道は、万事屋から数分の距離にある人通りの少ない道。



「…あぁ。ジミー君も、血まみれって大丈夫なのかよ?」



「見た目ほど傷は深くなかった。今は屯所の方で、鬼兵隊の同行を分析させている。

本当は休ませた方がいいんだろうが、本人の希望だ。アイツも、責任を感じているらしい。」



その声に、拳を強く握った。

刻印→←取り逃がした鼠



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あつぽん(プロフ) - 皆様!コメント、本当にありがとうございます。 「早く続きがみたい」「この作品好きです」なんて、うれしすぎます♪ 辞めようか悩みつつここまでこられたのは、皆様のお陰です♪今後も作者もキャラも病むことがあるかもですが(笑)、応援よろしくお願いいたします!! (2015年4月7日 19時) (レス) id: df8f2d9e4c (このIDを非表示/違反報告)
♪horn♪ - 更新頑張ってください!この作品大好きです (2015年4月4日 20時) (レス) id: be30e08dd1 (このIDを非表示/違反報告)
黒兎 - 早く更新してくれ!! (2015年4月3日 21時) (レス) id: 9c46149290 (このIDを非表示/違反報告)
柑那(プロフ) - 初めまして!あつぽんさんの高杉さんが大好きです!これからも体調に気を付けて無理せず、更新頑張ってくださいねっ。応援しています。 (2015年4月3日 21時) (レス) id: a875c36e65 (このIDを非表示/違反報告)
坂田なーちゃん(プロフ) - いえいえ☆ヤンデレ銀さんやばいッッ(*ノ3ノ)銀さんエロす//////笑笑続編頑張ってくださいね(*゚▽゚)ノ応援してますッッ!!! (2015年4月2日 0時) (レス) id: 93e9faaf83 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あつぽん | 作成日時:2015年3月14日 8時

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