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星の無い夜 ページ29

「ククっ…達けたな…」


久しぶりのありえない位快感を与えられ、何も考えられず荒い息をしながらぼーっとするわたし。

その姿を見た晋ちゃんは、楽しそうに言い放つ


「随分良さそうだなァ、まぁ当然か。

誰がお前をここまで育ててやったと思ってんだ、お前は俺のもとに必ず戻ってくるさ。」


懐かしい晋ちゃんの手を、身体はありえない位求めている



これは――銀時への裏切り


「なァ…A、

――俺がお前を抱いたと知ったら、銀時はどんな顔をするだろうな」


わたしの頭の中で行き着いた答えを理解したのか晋ちゃんはまた耳元でそう呟やく


「これで解っただろ。

お前は俺が居ないと生きていけねェってな。」


「…ごめん、なさい…」と、漏れた言葉は誰に対する謝罪なのか。



顔を覆ってぐったりと涙を流し、完全に抵抗する気力を無くしたA。


「にしても、初めてみてェに狭ェな。

こんなトコに本当に入んのかよ。」


「…っ」


その足を肩にかけた高杉は、自らも着物を脱ぎ捨てて自身を取出した。


「挿れるから、力抜いとけよ」

いつにない興奮のせいか、大きく赤黒く猛った自身を Aのソコへと捩じ込む


「ひ…ッ、痛ぁ…っ!ぁ!」」


「……ッ力抜けッて言ってんだろ」



吐息を出しながらAの体を抑えて半ば無理矢理貫く。



「んぅっ…、っく…」



息苦しさからか。

Aの口からは、言葉にならない声が漏れる。


「晋ちゃ、っ…苦し……」




泣いているAの髪を撫でながら、ゆっくり動き始める。


「っ、……あっ…はっ」


苦しそうに眉をひそめたAが、「助けて晋ちゃん」と助けを乞う。


――恋人ではなく、兄である高杉を選んだ。
これこそが高杉の望んだことだったのかもしれない。


満足そうな顔をした高杉は、圧迫感を和らげようと、優しげな手つきで背中と腰を撫でる。


「……仕方ねぇな……おら、ゆっくり息吐け…」



手を伸ばせば触れられる。


「そうだ…上手だ。」


優しく触れる少し体温の低い手も、声音さえも以前と変わらぬまま。

なのに、一瞬だけ見えたその顔は、いつもの優しい晋ちゃんとは違う。


――あなたはわたしを知らない眼で見るのだから


目が覚めたときにはいつもの晋ちゃんに戻っていることをただ祈りながら、遠くなる意識の中に落ちていったのだった。

雫→←無味な唇



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あつぽん(プロフ) - 皆様!コメント、本当にありがとうございます。 「早く続きがみたい」「この作品好きです」なんて、うれしすぎます♪ 辞めようか悩みつつここまでこられたのは、皆様のお陰です♪今後も作者もキャラも病むことがあるかもですが(笑)、応援よろしくお願いいたします!! (2015年4月7日 19時) (レス) id: df8f2d9e4c (このIDを非表示/違反報告)
♪horn♪ - 更新頑張ってください!この作品大好きです (2015年4月4日 20時) (レス) id: be30e08dd1 (このIDを非表示/違反報告)
黒兎 - 早く更新してくれ!! (2015年4月3日 21時) (レス) id: 9c46149290 (このIDを非表示/違反報告)
柑那(プロフ) - 初めまして!あつぽんさんの高杉さんが大好きです!これからも体調に気を付けて無理せず、更新頑張ってくださいねっ。応援しています。 (2015年4月3日 21時) (レス) id: a875c36e65 (このIDを非表示/違反報告)
坂田なーちゃん(プロフ) - いえいえ☆ヤンデレ銀さんやばいッッ(*ノ3ノ)銀さんエロす//////笑笑続編頑張ってくださいね(*゚▽゚)ノ応援してますッッ!!! (2015年4月2日 0時) (レス) id: 93e9faaf83 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あつぽん | 作成日時:2015年3月14日 8時

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