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静かなる崩壊 ページ26

「…初めてでござるか?鬼兵隊は。」


万斎に連れられ初めて足を踏み入れる事になった鬼兵隊船内

万斉の部屋は実に広々としていて、只でさえ緊張しているAを余計に萎縮させていた


「さてと…何から話せばいいでござろう。」


晋ちゃんにとって私は何?

存在が分からない

何で…


「はは…何も知らなかったんだけど…」

震えながら自嘲気味に笑うA

「まさか、晋ちゃんが私に見張りなんてつけてると思ってなかったし…」


「A、、、」

やはり聞いてしまっていたか…


「万斎さんは知ってたんでしょ…?

よく晋ちゃんの部屋に出入りしてたし。」

震える唇で紡がれる言葉は酷く弱々しくて


「晋ちゃんがわたしをずっと見張らせてたことも

今回の騒動のことも…

全部、全部、わたしだけが知らなかったんでしょ…?」



俯いてしまったAは、怒っているような泣いているような声で続ける。

そんなAの態度に一度口を閉ざす万斎


「万斎さん…

どうして、ずっと黙ってたの?

どうして何も教えてくれなかったの…?」


誰から聞いたのか…


「すまぬ…A」


「ははっ…わたしだけが何も知らなかったんだ……



――――わたしは、、、

何で此処に連れてこられたの?」




「晋助の意図は解らぬが…ただ言えるのは、晋助にはAが必要だと言うことでござるよ」


Aの頭を撫でながらそう諭す


「私が必要?何も話してくれなかったのに?」

意味が分からないといった目をむける

相当なショックを受けたのだろう



「全部、全部、わたしだけが知らなかったのに!!」


泣きながら更に言葉を続ける A。

ついには万斉の胸の中で静かに泣き始める。


「A…」

何も知らぬ娘に


何も教えぬ主


「あんな晋ちゃん、、、」

――知りたくなかった

そう、万斉の服を強く握って呟いた

慟哭→←所詮、籠の中



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あつぽん(プロフ) - 皆様!コメント、本当にありがとうございます。 「早く続きがみたい」「この作品好きです」なんて、うれしすぎます♪ 辞めようか悩みつつここまでこられたのは、皆様のお陰です♪今後も作者もキャラも病むことがあるかもですが(笑)、応援よろしくお願いいたします!! (2015年4月7日 19時) (レス) id: df8f2d9e4c (このIDを非表示/違反報告)
♪horn♪ - 更新頑張ってください!この作品大好きです (2015年4月4日 20時) (レス) id: be30e08dd1 (このIDを非表示/違反報告)
黒兎 - 早く更新してくれ!! (2015年4月3日 21時) (レス) id: 9c46149290 (このIDを非表示/違反報告)
柑那(プロフ) - 初めまして!あつぽんさんの高杉さんが大好きです!これからも体調に気を付けて無理せず、更新頑張ってくださいねっ。応援しています。 (2015年4月3日 21時) (レス) id: a875c36e65 (このIDを非表示/違反報告)
坂田なーちゃん(プロフ) - いえいえ☆ヤンデレ銀さんやばいッッ(*ノ3ノ)銀さんエロす//////笑笑続編頑張ってくださいね(*゚▽゚)ノ応援してますッッ!!! (2015年4月2日 0時) (レス) id: 93e9faaf83 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あつぽん | 作成日時:2015年3月14日 8時

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