検索窓
今日:5 hit、昨日:14 hit、合計:307,851 hit

求めても声にならない ページ29

ーーー銀時side

「花火までもーちょいだなァ。神楽と新八は…ま、なんとかやってんだろ。」

「なんだか、気を遣わせちゃったかもねー。神楽ちゃんなんて初めてのお祭りだったんじゃない?」

「いーんだよ。最近デートの度に邪魔が入るから、ちょっとくれぇゆっくり過ごしてもバチは当たんねェよ。」

「あははっ、何そのマイルール!銀時らしいけどねー。」


キラキラとした笑顔を見ながら俺は笑って、結い上げられた髪に輝く桜に目をやった。Aが動く度に少し揺れる桜が、舞っているみたいで。


あー…すげぇ、可愛い。またキスしたい。
だけどそんなに欲張る権利なんて俺には無いから、そっと小さな手を握る。


――Aの目にも、俺だけが映ればいいのに。


「A」

「ん?」



言ってしまおうか。壊れるかもしれないと。終わってしまう、と分かっていても―――。


「俺さ……」

「うん」

「俺、」


「銀ちゃーん、草履片っぽ無くなったアルー!」


聞き慣れた声が聞こえて顔を上げる。



「ったく…仕方ねぇな…探してくるからここでAと待ってろよ。」


「神楽ちゃん、せっかくのデートの邪魔しちゃいけないよ。銀さん、僕が探して来ますよ。」


「いいって、いいって。女二人じゃ危ないから、新八も一緒に居てやってくれ。」


「銀ちゃん、A、ごめんアル…」


「大丈夫だ気にすんなよな。じゃ、探してくるわ。」

月夜の晩に、→←相反する想い



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (223 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
385人がお気に入り
設定タグ:銀魂 , 坂田銀時 , 高杉晋助
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ユイ - 高杉のヤンデレ(果たしてこれはヤンデレ...だよな..?)は最高ですなああ立場反対でも妄想したら最高だわ (2022年12月3日 1時) (レス) @page44 id: 546cca6b35 (このIDを非表示/違反報告)
レモンティー - 後ろから5行目の銀時って、桂の間違いじゃないですかね?? (2018年11月30日 1時) (レス) id: 6bc829527b (このIDを非表示/違反報告)
あつぽん(プロフ) - くれさん» ありがとうございます!そんな風に言っていただけるなんて本当に嬉しいです。励みになります!これからも頑張りますので、どうぞ応援よろしくお願いいたします (2016年7月4日 21時) (レス) id: 3134e8bca3 (このIDを非表示/違反報告)
あつぽん(プロフ) - メイビスさん» ありがとうございます!コメント、本当に嬉しいです。これからも頑張りますので、どうぞ応援よろしくお願いいたします! (2016年7月4日 21時) (レス) id: 3134e8bca3 (このIDを非表示/違反報告)
あつぽん(プロフ) - カチカチ☆百足姫さん» ありがとうございます!コメント、本当に嬉しいです。これからも頑張りますので、どうぞ応援よろしくお願いいたします! (2016年7月4日 21時) (レス) id: 3134e8bca3 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:あつぽん | 作成日時:2015年3月7日 17時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。