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破戒 ページ20

初夏の風が並木を撫でる音がやけに大きく聞こえる。
暫しの沈黙のの後にいつもと変わらぬ様子で口を開いた銀時。


「んー、まあそうなるな」


「好きな人とか、さ、居ないの?」


「…………」


「す、好きな子居るのにわたしと付き合ってるとかじゃないよね…?」

頭のなかに、【もしかして】がよぎる。

わたしがもう少しバカだったら、何もかもを知らないままでいれたのに。


「……わたしと付き合ってたらその子と付き合えないじゃん、」


わたしがもう少し賢かったら、銀時の気持ちにもっと早くに気がついていれたのに。



「なんで晋ちゃんの言うこと聞いちゃったの!」。


――違うや。

わたしにもう少し勇気があれば、


確かめるような、困らせるような質問をして、銀時にこんな傷ついた顔をさせることもなかったのに。

「ってか、それAが言う?


――Aだって、好きな奴居るのに俺と付き合ってんじゃん」


「……!!」


「しかも、その好きな奴の命令で」


「……………え………」


「Aの好きなヤツって、やっぱり、高杉だろ?」


“Aは俺のことが好きか?”



「す、きじゃないよ。べつに、」


命じられていた台詞が、その時は出なかった。




「ま…この話はこれで終わりっつーことで。」


「銀…っ…」


銀時が、哀しそうに笑ってたから。



「お前も疲れてんだよ。ゆっくり寝たらそんなの忘れるから、今日は早いとこ風呂入って寝ろ。な?」

愛と哀→←溢れ落ちていく時間



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ユイ - 高杉のヤンデレ(果たしてこれはヤンデレ...だよな..?)は最高ですなああ立場反対でも妄想したら最高だわ (2022年12月3日 1時) (レス) @page44 id: 546cca6b35 (このIDを非表示/違反報告)
レモンティー - 後ろから5行目の銀時って、桂の間違いじゃないですかね?? (2018年11月30日 1時) (レス) id: 6bc829527b (このIDを非表示/違反報告)
あつぽん(プロフ) - くれさん» ありがとうございます!そんな風に言っていただけるなんて本当に嬉しいです。励みになります!これからも頑張りますので、どうぞ応援よろしくお願いいたします (2016年7月4日 21時) (レス) id: 3134e8bca3 (このIDを非表示/違反報告)
あつぽん(プロフ) - メイビスさん» ありがとうございます!コメント、本当に嬉しいです。これからも頑張りますので、どうぞ応援よろしくお願いいたします! (2016年7月4日 21時) (レス) id: 3134e8bca3 (このIDを非表示/違反報告)
あつぽん(プロフ) - カチカチ☆百足姫さん» ありがとうございます!コメント、本当に嬉しいです。これからも頑張りますので、どうぞ応援よろしくお願いいたします! (2016年7月4日 21時) (レス) id: 3134e8bca3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あつぽん | 作成日時:2015年3月7日 17時

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