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君に誓う4 ページ36

「随分と時間掛かってたじゃねーか、何願ったんだよ」

「ん? 内緒だよ」

「じゃあ俺のも教えねーぞ」

「人の願いなんて聞いても叶えられないもん。自分の願いは自分で叶えるからねー。」

「ははっ、お前らしいな」

Aの手には手提げと、綿飴、りんご飴、金魚。

銀時の手には焼きソバとたこ焼きが2人前ずつ入っている袋。

互いの仕事の話をしながら、屯所まで戻ってきた。

「あ、沖田副隊長、お帰りなさい。お花届いたんで、こちらの冷暗室に入れておきました。」

「山崎くん、ありがとー!

じゃあ銀時。すぐに取ってくるから、中に入って待っててね。」

「おー」

そのまま山崎と共に廊下を歩いて行ったAを見送って、銀時は玄関の壁にもたれた。

お昼休みということもあり、奥からはにぎやかな声が聞こえてくるが、比較的静かな玄関横の廊下。
そんな静けさの中で天井を見上げる。
幸せだ。
現状を考えると、そういう結論に達するだろう。

「はァ……」

『白夜叉』と呼ばれていた己自身。
知っている。自分のいるべき場所。

握った剣の重さ。肉の裂ける音。噴出す血の温もり。
忘れた事などない。あの血に塗れた『非日常』の日々。


屍に埋もれ、血に汚れ、それでも尚立ち続けていたあの頃。
独りになれば。大切なモノなど抱えなければ。何も喪わないのに。

それでも。


「もう…離せねェ」


―――大事な女を幸せにしてやりたいなんて。

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あつぽん(プロフ) - アルハさん» ありがとうございます!!!私としてもすごく思い入れのあるこの作品についてそういうコメントいただけるのはすごくうれしいです!これからもよろしくお願いしますね(*^_^*) (2016年12月7日 11時) (レス) id: 3134e8bca3 (このIDを非表示/違反報告)
アルハ(プロフ) - 1から読みました!話に引き込まれていって凄く面白かったです!!最高!!! (2016年12月3日 14時) (レス) id: 5e4beefb64 (このIDを非表示/違反報告)
あつぽん(プロフ) - みゅうさん» ありがとうございます!そんな風に言っていただけるなんて本当に嬉しいです。励みになります!これからも頑張りますので、どうぞ応援よろしくお願いいたします (2016年8月25日 15時) (レス) id: 3134e8bca3 (このIDを非表示/違反報告)
みゅう(プロフ) - あつぽんさんの作品は全て読ませてもらっています!どれも面白くて大好きですっ!これからも頑張って下さいq(^-^q)応援しています(*´ω`*) (2016年8月2日 19時) (レス) id: ad4e56f403 (このIDを非表示/違反報告)
あつぽん(プロフ) - 月夜さん» おおおお!総悟&神威好きに出会えるとは!!わたしも大好きなので、喜びのあまりにやにやがとまりません(笑)実は私の作品、神威が活躍するの多いんですよ(笑)これからも楽しんでいただけると嬉しいです♪ (2016年7月4日 21時) (レス) id: 3134e8bca3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あつぽん | 作成日時:2016年2月6日 10時

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