第61話 ページ17
人を呼びに行くために隊士が一度立ち去るのを確認すると、ゆっくり振り向いた沖田
そして、
「A…いい度胸じゃねぇ―か…」
ガンっ!!!!
固まったAの顔の両脇に拳を突き立てられた
「そんなに俺だけのモンでいんのが嫌なのかよ!」
少し、いつもと違う悲しみを含んだ声で怒鳴られた
沖田はAの肩を両手で掴みさらに続けた
「そんなに俺の元から逃げ出してーのかよッ!」
昔、まだ姉上が生きていたころにAは言った
”そーちゃんは…ずっとそばにいてくれる?”
”当たり前でさァ、俺たちは二人で1つなんだからねィ…”
”うん。なら、あたしたちずっと一緒だね”
ニッコリ嬉しそう笑って言ってくれた
”あァ…約束でさァ”
あの時から自分に大切で仕方無い存在が出来た
「…何言ってんの?先に離れたのはそーちゃんの方じゃん!」
黙って茫然としていたAだったが沖田の言葉を聞いて反論する
「お前は普通の幸せを手に入れなきゃとか言って…ッ、」
……なんなのよ
さっきから…
「自分の進む道とは違うみたいに突き離したりッ!」
先に離れようって言ったのはそーちゃんなのに…
「いらないよッ!そんな幸せ!そーちゃんに別の道を歩けって言われんなら!」
Aの目に涙が溜まってくる
「あたしが今までどんな想いで……ッ!どんな気持ちでそーちゃんの言う通りにしようとしていたかッ!」
Aが泣きじゃくりながら言う話に沖田の目は見開いていく
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あつぽん(プロフ) - アルハさん» ありがとうございます!!!私としてもすごく思い入れのあるこの作品についてそういうコメントいただけるのはすごくうれしいです!これからもよろしくお願いしますね(*^_^*) (2016年12月7日 11時) (レス) id: 3134e8bca3 (このIDを非表示/違反報告)
アルハ(プロフ) - 1から読みました!話に引き込まれていって凄く面白かったです!!最高!!! (2016年12月3日 14時) (レス) id: 5e4beefb64 (このIDを非表示/違反報告)
あつぽん(プロフ) - みゅうさん» ありがとうございます!そんな風に言っていただけるなんて本当に嬉しいです。励みになります!これからも頑張りますので、どうぞ応援よろしくお願いいたします (2016年8月25日 15時) (レス) id: 3134e8bca3 (このIDを非表示/違反報告)
みゅう(プロフ) - あつぽんさんの作品は全て読ませてもらっています!どれも面白くて大好きですっ!これからも頑張って下さいq(^-^q)応援しています(*´ω`*) (2016年8月2日 19時) (レス) id: ad4e56f403 (このIDを非表示/違反報告)
あつぽん(プロフ) - 月夜さん» おおおお!総悟&神威好きに出会えるとは!!わたしも大好きなので、喜びのあまりにやにやがとまりません(笑)実は私の作品、神威が活躍するの多いんですよ(笑)これからも楽しんでいただけると嬉しいです♪ (2016年7月4日 21時) (レス) id: 3134e8bca3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あつぽん | 作成日時:2016年2月6日 10時