第60話 ページ16
「あ―悪りィ―悪りィ―、素振りしてたら手が滑っちまいやした」
「沖田隊長!?」
入り口から現れたのは沖田の姿
いつもと変わらない様子でA達に近付きぶっ刺さった刀を引っこ抜く
そーちゃん…?今の聞いてた?
(え、なんでそんなに怒ってんの…?)
兄妹だからこそわかる彼のマジ切れモード。
Aは久しぶりに見るブチ切れた沖田の姿を目を見開いたまま眺める事しか出来ない
ビクっ!
刀を直す沖田と目が合った時、見た事もないような冷たい目で睨まれた
「…隊務中にチャラチャラ密会たァいい身分ですねィ」
低い声で放たれた言葉にカチンと来たAの言葉も、ついついきつくなる。
「まだ昼休みだもん…。別に何しよーがあたしの勝手じゃん」
Aの言葉にチッと舌打ちをし、次は隊士の胸ぐらを掴み上げる。
「てめーもでィ、Aに手ェ出すってこたァそれだけの覚悟あんだろーなァ」
「ちょ…っ!そーちゃん!何してんの!?」
その顔は瞳孔が開き恐ろしい顔だった
「ごほっ…」
Aは、胸倉を掴む手を乱暴に離されて咳き込む隊士に慌ててかけ寄り、沖田を見上げる
「ね、大丈夫…?」
「す、すみません、」
「チッ…どけ、A」
「や…やめなよ、そーちゃん。」
「どけっつんてんだろ!」
二度目は怒鳴る様な口調
「ちょっ…なんでそーちゃんにそんな事言われないといけないのよ…」
「ンだと…」
「あたしたち何も悪くないじゃん、」
互いに譲り合わずますますヒートアップする二人。
「ッ…イライラしてるからって八つ当たりしないで…!」
「あ、あの、お二人とも落ち着い…」
「るせーな!!お前には関係ねーだろ、」
「ほら、すぐにそういうこと言う!」
この二人を止められるものはもはや近藤のみだろう。
220人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
あつぽん(プロフ) - アルハさん» ありがとうございます!!!私としてもすごく思い入れのあるこの作品についてそういうコメントいただけるのはすごくうれしいです!これからもよろしくお願いしますね(*^_^*) (2016年12月7日 11時) (レス) id: 3134e8bca3 (このIDを非表示/違反報告)
アルハ(プロフ) - 1から読みました!話に引き込まれていって凄く面白かったです!!最高!!! (2016年12月3日 14時) (レス) id: 5e4beefb64 (このIDを非表示/違反報告)
あつぽん(プロフ) - みゅうさん» ありがとうございます!そんな風に言っていただけるなんて本当に嬉しいです。励みになります!これからも頑張りますので、どうぞ応援よろしくお願いいたします (2016年8月25日 15時) (レス) id: 3134e8bca3 (このIDを非表示/違反報告)
みゅう(プロフ) - あつぽんさんの作品は全て読ませてもらっています!どれも面白くて大好きですっ!これからも頑張って下さいq(^-^q)応援しています(*´ω`*) (2016年8月2日 19時) (レス) id: ad4e56f403 (このIDを非表示/違反報告)
あつぽん(プロフ) - 月夜さん» おおおお!総悟&神威好きに出会えるとは!!わたしも大好きなので、喜びのあまりにやにやがとまりません(笑)実は私の作品、神威が活躍するの多いんですよ(笑)これからも楽しんでいただけると嬉しいです♪ (2016年7月4日 21時) (レス) id: 3134e8bca3 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:あつぽん | 作成日時:2016年2月6日 10時