第51話 ページ7
私は知る。
"全部無かったことにして、消してんのは。A、自分だ。"
この涙の一粒が、まさしく彼女を消しているものなのだと。
私は知っている。
“振り返っちゃダメ。
自分で選んだ道でしょう。
だったら、謝ったりしたらダメ。”
永遠に立ち止まってなどいられるハズがないことを。
「A…、」
顔を上げれば、熱っぽい視線とかち合う
「腹減るコト、しやすか…?」
「そーちゃ、ッ…きゃ、」
腕を捕まれ、畳に押し倒される
「…ん……あたし、今日遅番…」
「いいから大人しくしてろ」
「っ!や、ホントやだ…っあたし、まだ勤務中だって…」
「勤務中なら俺の命令に従え」
「…ね、そーちゃん、したくないんだってば、」
あたしの着流しを乱す彼の手を掴んで制止しようとするが、
「悦くしてやっから」
有無を言わさぬ手つきで着流しの前をくつろげて、首から胸元に向けて顔を埋めてくる。
そして、
「ね、待って、そーちゃん」
また所々に紅い跡を残しながら、あたしの下着に手をかけた彼に言った。
「待ってってば…!!」
珍しく大声を出したあたしに、少し驚いた表情のそーちゃん。
「痛かったか?」
そーちゃんの問いに、否定の言葉を零してから。
「…もう、そーちゃんとこーゆう事したくない。」
そう言った声が震えた。
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あつぽん(プロフ) - アルハさん» ありがとうございます!!!私としてもすごく思い入れのあるこの作品についてそういうコメントいただけるのはすごくうれしいです!これからもよろしくお願いしますね(*^_^*) (2016年12月7日 11時) (レス) id: 3134e8bca3 (このIDを非表示/違反報告)
アルハ(プロフ) - 1から読みました!話に引き込まれていって凄く面白かったです!!最高!!! (2016年12月3日 14時) (レス) id: 5e4beefb64 (このIDを非表示/違反報告)
あつぽん(プロフ) - みゅうさん» ありがとうございます!そんな風に言っていただけるなんて本当に嬉しいです。励みになります!これからも頑張りますので、どうぞ応援よろしくお願いいたします (2016年8月25日 15時) (レス) id: 3134e8bca3 (このIDを非表示/違反報告)
みゅう(プロフ) - あつぽんさんの作品は全て読ませてもらっています!どれも面白くて大好きですっ!これからも頑張って下さいq(^-^q)応援しています(*´ω`*) (2016年8月2日 19時) (レス) id: ad4e56f403 (このIDを非表示/違反報告)
あつぽん(プロフ) - 月夜さん» おおおお!総悟&神威好きに出会えるとは!!わたしも大好きなので、喜びのあまりにやにやがとまりません(笑)実は私の作品、神威が活躍するの多いんですよ(笑)これからも楽しんでいただけると嬉しいです♪ (2016年7月4日 21時) (レス) id: 3134e8bca3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あつぽん | 作成日時:2016年2月6日 10時