第24話 ページ26
お互いの傷に響くから控えるべきなのに行った行為。
「ん…まだ四時じゃねェか…起き損でさァ」
目が覚めると、Aは隣で未だ静かに眠っていた。
「スー…スー…」
いつもは部屋に帰ってしまうのだが、疲れていたのかそのまま意識を飛ばしてしまったのだ。
自らの手で粛正した元同志を、助けられずに散っていった仲間を、そしてAにとっては信頼していた「先生」を想って、
“っ…も…変になっちゃう…っ”
“なっちまィなせェ…お前は何も考えなくていい。”
“やっ…だめ、…”
“何も心配することなんてねェ。俺は一生お前のモノ、”
“ん…っ…、”
“お前は一生俺のモノでさァ。”
お互い涙を流しながら激しく求め合った。
“もう…だめ…そーちゃ、”
“ッ…、俺もでさァ…っ”
動くたびに疼く傷さえも、生きている証のように感じられた。
「ん…、」
寒いのだろうかぴったりと擦りよってくるA。
「よく寝てまさァ…」
閉じられた紅色の瞳を思いながら、自分と同じ色の髪を撫でてやる。
ふと、
“お前らは兄妹じゃねえか”
“Aのことも考えてやれよ”
動乱の前に土方さんに言われた言葉を思い出した。
「俺に…どーしろってんでィ…」
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あつぽん(プロフ) - 白雪さん» ありがとうございます!そんな風に言っていただけるなんて本当に嬉しいです。励みになります!これからも頑張りますので、どうぞ応援よろしくお願いいたします (2016年8月25日 15時) (レス) id: 3134e8bca3 (このIDを非表示/違反報告)
白雪 - これ面白すぎです (2016年8月23日 20時) (レス) id: 7a9606292a (このIDを非表示/違反報告)
あつぽん(プロフ) - 蒼月さん» ありがとうございます!コメント、本当に嬉しいです。これからも頑張りますので、どうぞ応援よろしくお願いいたします! (2016年7月4日 21時) (レス) id: 3134e8bca3 (このIDを非表示/違反報告)
蒼月(プロフ) - 続き楽しみです!更新頑張って下さい♪ (2016年2月5日 17時) (レス) id: 5defdd12f1 (このIDを非表示/違反報告)
あつぽん(プロフ) - 高杉銀時さん» コメントありがとうございます!楽しみにしていると言っていただけると、すごくテンション上がっちゃいますよー(*^O^*)これからも頑張りますので、どうぞ応援よろしくお願いいたします ! (2016年1月12日 19時) (レス) id: df8f2d9e4c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あつぽん | 作成日時:2016年1月4日 14時