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小声で言ったにもかかわらず、
雅紀にはしっかりと聞こえたようで、
M「遊園地か…。」
と考え始めた。
両親ともに仕事で忙しく、
幼いころも
両親と遊びに行った記憶なんてない。
唯一の友人であるニノも
騒がしいところが苦手な奴なので、
二人で外に出かけることはあまりなかった。
そのため、
俺は未だかつて
遊園地というところに行ったことがなかった。
学校で、
クラスメイトが遊園地に行ってきたと、
休日の出来事を話すのを耳にするたびに、
羨ましくて仕方なかったのだ。
俺が、おそるおそる雅紀を見ると、
雅紀はスマホを弄っている。
遊園地について調べてくれているのだろうか。
S「でも、無理なら全然いいんだよ。
ちょっと行ってみたかっただけだから。」
両手を前で振りながら、
慌てて告げると、
雅紀は驚いたようにこちらを見た。
M「遊園地、行ったことないの？」
S「うん…。」
俺が頷くと、
雅紀は「よし。」と拳を握った。
M「なら、べたなところに行こう！
USJ！
大阪で遊園地といえば、USJでしょ！」
遊園地行ったことないなら、
USJも初めてだよね。
雅紀の問いに俺が頷くと、
雅紀は嬉しそうに笑った。
M「よし、そうと決まれば、
今日は大阪着いたら
ホテル適当に探して、
ゆっくりして、
そして、明日はUSJに行こう。」
うん、決まり。
と一人頷いた雅紀は、
俺の手をもう一度握りなおすと、
新幹線に乗り込んだ。
実は、もう一つ、
雅紀に言っていないことがある。
両親とも遊びに行ったことがない俺は、
遠い外出といえば、
学校の遠足や修学旅行といった行事だけ。
そのため、
まず大阪に行くのも、
というより関西地区に行くことが
初めてだった。
楽しみで仕方ない気持ちを抑えながら、
俺は新幹線の窓から見える景色に
釘付けになっていた。
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ゆき(プロフ) - Samさん» ありがとうございます！切なめのASを書くのは初めてなので、少し不安もあるのですが、更新頑張りたいと思います(*´-`)Ｓ受け、ｳﾏｳﾏ(^q^) (2016年4月19日 10時) (
レス) id: c8767c9903 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき(プロフ) - ともかさん» 儚さや繊細さを感じていただけたなら良かったです(*^^*) Ｓ受け私も大好きです←(笑)自分なりのペースで更新していきたいと思います。ありがとうございます。 (2016年4月19日 10時) (レス) id: c8767c9903 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき(プロフ) - 郁奈さん» ありがとうございます！更新頑張ります！！ (2016年4月19日 9時) (レス) id: c8767c9903 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき(プロフ) - 乃絵さん» Ｓ受け雑食(笑)同志ですね♪ ASで切な目のお話…私自身も皆さんが満足できるものが書けるのか少し不安なのですが…頑張ります！！ (2016年4月19日 9時) (レス) id: c8767c9903 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき(プロフ) - 蒼星さん» 蒼星さん、暖かいコメントありがとうございます。これからも私なりのペースで更新していきたいと思いますので、これからもよろしくお願いします！！ (2016年4月19日 9時) (レス) id: c8767c9903 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆき
| 作成日時：2016年4月7日 21時
