古代の軌跡 (ページ7)

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自由行動日。

ロイはそっちの方が落ち着くから、と地下の自分の部屋で装飾品作りをしていた。
セピスを溶かして固める。昔教えてもらった方法だが、型さえあればできるので気に入っている。
すると、リィンがノックをして入ってきた。
『・・・あぁ、リィンか。』
「すまない。ARCUSの番号を交換してなかったな、と思って・・・なに作ってるんだ？」

簡単に説明すると、リィンが見ていていいか、と聞いてくる。
まぁ別にいいだろう。と思って返事をすると、リィンが隣に座って作業する私の手先をみてくる。
何故かリィンが隣にいると、いつもより出来が良いのが出来た。
『おお、いいのが出来た・・・リィンが横にいたからかな？』
と冗談交じりに言うと、リィンは照れ笑いを返した。

お礼に作った装飾品を渡すと、手が切れていることに気付いた。
すると、「ロイ、手を貸してくれ。」
とリィンに言われたので、手を差し出すと、リィンは突如、私の手を口に咥えた。
『んなっ・・・！？』
「ん？何か、悪いことでもしたか？」
こいつ無自覚かよ。逆にタチ悪りぃな。
訳を聞くと、妹にいつもしていたから癖なんだそうだ。

妹苦労したんだな。
何故か先程からする胸の痛みに首を傾げながら、ロイはリィンと部屋をでた。