０９ ページ9
階段下まで降りて慌ててお礼を言った。
｢すいません、会ったばかりの人にこんな良くしてもらっちゃって…、あと助けて頂いて、｣
和｢んーん。全然。｣
なんかここまでして貰えるとそのまま帰りずらいと言うか…、
言葉だけのお礼でいいのか…なんて頭の中がぐちゃぐちゃ。
でも、初対面の相手に明らかなお礼をするのも迷惑かな。
瑠璃香が言ったみたいにそういう目当てで言ってる人にとって、二宮さんはこのパーティーの主役なんだろうし。
私が無理に引き止めるのも…
和｢Aちゃん？｣
｢あ、ごめんなさい。早く戻らなきゃですよね。本当にありがとうございました｣
丁度よく近くに止まったタクシーを見つけて、二宮さんに小さくお辞儀してタクシーに向かった。
これでいいのか、なんて思うけど。
多分これが正解なんだ。
なんか素敵な時間だったかもしれない。
少しだけ、自分が特別な人になれた感覚になった。
って、それは二宮さんに申し訳ないな、
タクシーの扉が開き乗ると、閉まりかかってたタクシーの扉が大きく開いた。
和｢Aちゃん、これから別のとこで飲みなおさない？｣
｢え？｣
和｢さっきのお礼だと思って？ね？｣
さっきのお礼、か…
｢えっと、私でよければ？｣
そう言うと隣に乗り込んで運転手に住所を伝える。
和｢俺のオススメのとこ。楽しみにしてて？｣
ニコって笑う二宮さんにまた胸がときめいた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 816人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ハチミツ(プロフ) - ちゃんさん» お読み下さりありがとうございます！最後までよろしくお願いします♪ (2019年11月8日 19時) (
レス) id: 366c0d167d (このIDを非表示/違反報告)
ちゃん(プロフ) - 更新ありがとうございます！私もシュガー大好きです(*^^*)これからの展開も楽しみにしてます (2019年10月30日 0時) (レス) id: 8a9c75f6bf (このIDを非表示/違反報告)
ハチミツ(プロフ) - 愛梨さん» コメントありがとうございます！最後までよろしくお願いします♪ (2019年10月22日 20時) (レス) id: 366c0d167d (このIDを非表示/違反報告)
愛梨 - とっても面白いです。今後の展開を楽しみにしてます。 (2019年10月21日 20時) (レス) id: 1f20aad84b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ハチミツ
| 作成日時：2019年10月21日 19時
