どうやら神様なんて変わり者しかいないようです

迷惑だし扉は普通に開けてほしい ページ4

「…私最初から居ましたのに…」

「まぁそれは申し訳無かったですわねぇ、でも今はそれどころじゃないのですわ」

苦笑いをしたまま、少し悲しそうな顔をしてクロエ様が言います
セーラ様の周りに浮いた、楕円形をした鏡はクロエ様の方を向きましたが、セーラ様本人の顔は、茜様の方を向き直りました
恐らく雲外鏡という種族な故に、周りに鏡が浮いているのでしょうね。僕の予想でしかないですが

「全く…毎日毎日仕事中に寝るとはいい度胸してますわね、自分からクビになりに行ってるのかしら」

片目を瞑り、鏡の方の瞳だけで茜様を見て言います、が…

「…んぁ…？ごめん聞いてないよ」

クロエ様とセーラ様の会話中に、また眠りかけていた茜様には、何1つ聞こえていなかったようですねぇ…

「……。…もう本当にクビになってくれないかしら、こいつ」

「この頃天気が良くて心地いいですから…し、仕方ないですっ、怒らないでくださいっ…」

ふっ、と無表情になり、怒りの籠った瞳でセーラ様は茜様を見ています、慌ててクロエ様が、横から止めに入ってますね…

「ちょっと昼寝してるくらいでクビになんかならないよ。
だって下手すれば こ の 世 界 が 全 部 消 え 失 せ る くらいの大失敗をしたお前さんがクビになってないんだからね」

茜様はにしし。と笑い、部分的に大きな声で、ゆっくりと言って強調しつつ言います

「なっ…！だからそれはもう十分に反省していますわっ！」

ばぁん…！
「どーんっ！」

ひゃんっ…！
…僕がびっくりしてしまいましたよ…

勢いよく大きく豪華な扉を開ける音と共に、…どうやら誰かが入ってきたみたいですね…

当たり前って人によって違うらしい→←眠くなってしまう今日この頃

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