30秒 【 ころん 】

４０ 秒 ページ41

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「 は？…頭でも打った？ころんって…あのころん？すとぷりの？あんたの推しの？マジで言ってんの？」



『 うん。…すとぷりのころん、この間のライブで…色々あって、』


いつものカフェ
いつもの席
いつもの瑞希

お気に入りのアイスティーを頼んだ。


彼女には言ってもいいかなって
ちゃんと彼に許可を取って 打ち明けることにした。

最初は猛反対されたけど…。



「 そんな小説みたいなことあんだねー。羨ましいぃ、私も推しと付き合いたぃ、」


項垂れる姿は子供のよう


私も未だに信じられない

まだ長い夢の続きなんじゃないかと疑いたくなる。
でも、頬を抓っても痛くて現実なんだと思い知らされる。


あれからお互い連絡先を交換して
つい先日、彼の家の鍵を貰った。


♡


「 僕が寂しくなるから毎日電話かメールして！！あと、週一でもいいから会いたい 」


♡


可愛くオネダリされたら仕方ない


付き合ってからの彼とても甘い。

配信の時とはまるで大違い。
ギャップにこっちが困る。



「 んで？どこまでいったの 」


『 ぶぅっ！…こんな所で変な事聞かないでよ！！』



実際、付き合う前から手は繋いでたし、抱きしめられてるし、キスはされてるし、全部付き合う前に済ませちゃってるってやばい。


そこから先はなんも進んでないし、健全なお付き合いさせていただいてます。


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