まんなか。０４

01 舞踊。 ページ46

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鏡だらけの部屋で、曲の確認や振りの確認をしながら待つ時間、自分が結構ワクワクしてるのに気付いて思わずニヤケてしまった。



地下の部屋に向かって階段を降りてくる音が聞こえ、扉の近くに寄っていく。






_____舞踊。






ガチャリ……



「…こ、こんにちはぁ……」

ぶ「こんにちは！」

「わっ！びっくりした！！！！……ふふ、こんにちは。お世話になります」



大きな荷物を抱えて、岡崎からやってきたその子は、前に会った時と変わらずクシャッとした顔で微笑み、頭を下げた。



ぶ「ざわくんから連絡きてびっくりしましたw動画見たけど大変ですねw」

「ほんとに大変なんです…」

ぶ「でも僕踊れる曲でよかったです。最近きたうちのふぇるとくんにも教えたばっかりやったから。」

「あ、見ました！知り合いの踊ってみたに詳しい社長さん……ふふ」

ぶ「同じフレーズ、ざわくんも言ってたけどねw」

「はぁー踊れるようになるかな……」

ぶ「ダンスの経験は？」

「高校の時とかに文化祭とかで友だちと踊ったことはあります……」

ぶ「じゃあ大丈夫ですよ。心配せんと楽しんでやりましょ？」

「……はい！ありがとうございます」




僕の言葉に安心したのか、ヘラっと笑うと「着替えてきます！」と部屋から出て行った。






ぶ「……なんか一瞬で終わりそうやわ」

「ほ、ほんとですか！？よかったーー」

ぶ「ここまで上手いと完成度高くしたくなっちゃうんですけど、いいですか？w」



肩で息をしながら、床に座り込む彼女にそういうと、とっても嬉しそう。



ぶ「踊ってみたで本格的にチャンネル作りません？w」

「それは嫌ですw」

ぶ「ふふ、ですよねwでも残念やなー。これはあーずーに見せたら喜ぶやろな」

「あーずーちゃん！！！」

ぶ「さっき撮った動画、試しにあーずーに送ってみてもいいですか？」

「え！は、恥ずかしいっ！そんなん！」

ぶ「大丈夫大丈夫wあの子普通の東海ファンやから、絶対デリヘルちゃんってわかると思うわw試してみたいw」






ぶ「はっやwwwあーずーから返事来ましたw」

「え！はや！」



はい、とスマホの画面を見せてみる。



あ『え！？これもしかしてデリヘルちゃん！？待ってどういうこと？顔もっとアップでくれ』

ぶ「……だそうですw」

「やーーー！あーずーちゃんに知られてる。嬉しい……」




カシャッ


「あ！また撮った！」

ぶ「あーずーに送りましたw」

「もぉーー！」

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