sixth ページ6
...
Aの様子がなにやらおかしかった。
体調不良なんて、安っぽい言葉じゃ表せないようなもっと、深いもの。
顔色は見るからに悪く、それを無理矢理笑顔を取り繕っているみたいだ。
「 Aって昼間何してんだ?」
「 詳しくは知らないですけど、家事やって、買い物やって遊んでんじゃないですかィ?」
総悟が曖昧に答えた。そう言えば、このご飯を用意したのはA。
じゃあミツバは・・・―――?
アイツは今、どこにいんだよ。
部屋を見渡しても見当たらない。Aはトイレに行っちまっていない。
つーか、それでも遅せぇよ。
「 厠に行ってくらァ。」
そう言って席を立つと、話し声が聞こえた。少し襖に近づいて耳をすませる。
そこからはミツバとAの声が聞こえた。
『 やっぱり、Aちゃんも病院に・・・』
『 いいの。私は大丈夫だから。私が笑顔でいないと、ダメでしょ??』
2人の深刻そうな会話と、ミツバのため息。
落ち着いた声で淡々と話すように思えるAだが、微かに声が震えている。
(・・・―――"Aも"ってどういう事だ。)
そう考えていると、一つの仮説が浮かんだ。
ミツバが倒れ、病院に行こうと言うA。しかし、病院に行かなくちゃならないのはAもという事をミツバは知っている。
んじゃあ、Aは何故隠すんだ。
病院なんざ、俺も行くし、1年間馬鹿みたいに元気そうな近藤さんでも行くことがある。
・・・―――行きたくない理由があるのか。
それだったら総悟が言っていた、Aの行動パターンの不自然さも分かるハズだ。
(・・・―――探ってみるしかねェ。)
出来るだけ音を立てないように、襖付近から部屋に戻った。
▷▶▷ A
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Okita - すっごく切ない。 こんな愛され方されたい/// SSで始めて泣いた・・・ (2019年8月3日 22時) (レス) id: c736cd8110 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃむ(プロフ) - なるさん» わぁ!ありがとうございます。切ない話にしたくて頑張ったのでそう言って貰えて光栄です。読んで頂き本当に有難いです!はい!これからも応援よろしくお願いします。頑張ります(*´ ˘ `) (2018年8月23日 17時) (レス) id: e5c5450f1d (このIDを非表示/違反報告)
なる - あまり小説を読んで泣く事はなかったのですが、はじめて号泣してしまいました笑すごくステキな小説でした!これからも応援しています! (2018年8月22日 16時) (レス) id: cd5b1aaace (このIDを非表示/違反報告)
ちゃむ(プロフ) - すみれさん» 素敵なコメントありがとうございます。この小説は私の初めて書いた作品なのでそう言って頂けて光栄です!まだまだ未熟ですが、努力していきたいと思います。応援宜しくお願いします。最後まで読んで頂き本当にありがとうございました! (2018年8月14日 23時) (レス) id: e5c5450f1d (このIDを非表示/違反報告)
すみれ - 私はあまり泣かないのですがこれを見てはじめてないてしまいました(小説で)こんなすてきな小説をかいてくれたちゃむさんには感謝しかありません。応援しているのでこれからも頑張ってください!! (2018年8月13日 21時) (レス) id: 444a9b6a20 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ちゃむ | 作成日時:2017年9月17日 18時