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twenty-sixth ページ26











Aに言われた通りに、
下の売店にお茶を買いに行った。





緑茶を1本てに取って会計をしに向かうと、
院内をすごい速さで駆け抜ける人がいた。




深くフードを被った男。とその後ろを若干駆け足気味で歩く男。



見たことのないはずなのに、
何故か頭によぎった。


近くにいる看護師さんも慌てて止めに入っているが、気にもせず前方の男は走り去る。




その尻拭いの様に、後方の男はペコペコと看護師さんに頭を下げていた。



「 あの、レジ開きましたけど、」と後ろの客に言われるまで、俺はその光景に見入ってしまった。



「ありがとうございました。」ハキハキとした声が聞こえて、俺は売店から出た。
そこに居たのは、銀髪の天パを靡かせた男。




「 ……旦那。」

「 よっ。元気か、総一郎くん。」

「 総悟です。」




隙を与えることなく弁解する。
旦那の目の下には若干隈が残っている。



「旦那のお陰で助かりやした。」と、
声を振り絞って感謝の言葉を並べる。







「 そりゃあ、良かった。……ゴメンな。」

「 旦那が謝る理由はありやせんよ。」

「 俺も秘密にしてたから。」

「 俺が気付けなかった事が悪いだけでさァ」






そう言うと、旦那は眉を下げてこちらを見た。

あれだけそばに居たのにも関わらず、気が付けなかった自分に腹が立つ。Aが頼ってくれなかったことに対しても複雑な気持ちでいっぱいだ。






「 そういえば、さっきの客見やした?」

「 あぁ……まぁ。」

「 あんな必死で。余程大事なんですかね。」

「 Aちゃん倒れた時の沖田くんもそんな感じだったと思うけど。」

「 冗談は髪だけにして下せェ。」







俺がそう言うと、「はぁ!?」と自分の天パについて熱心にアピールする旦那を横目に俺は手に持っている緑茶を見つめてはか先程Aの様子を思い出して思わずため息が出る。


(……ほんと、どうにかしねェと。)






▷▶▷ 神威




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設定タグ:銀魂 , 沖田総悟 , 切甘   
作品ジャンル:恋愛
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Okita - すっごく切ない。 こんな愛され方されたい/// SSで始めて泣いた・・・ (2019年8月3日 22時) (レス) id: c736cd8110 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃむ(プロフ) - なるさん» わぁ!ありがとうございます。切ない話にしたくて頑張ったのでそう言って貰えて光栄です。読んで頂き本当に有難いです!はい!これからも応援よろしくお願いします。頑張ります(*´ ˘ `) (2018年8月23日 17時) (レス) id: e5c5450f1d (このIDを非表示/違反報告)
なる - あまり小説を読んで泣く事はなかったのですが、はじめて号泣してしまいました笑すごくステキな小説でした!これからも応援しています! (2018年8月22日 16時) (レス) id: cd5b1aaace (このIDを非表示/違反報告)
ちゃむ(プロフ) - すみれさん» 素敵なコメントありがとうございます。この小説は私の初めて書いた作品なのでそう言って頂けて光栄です!まだまだ未熟ですが、努力していきたいと思います。応援宜しくお願いします。最後まで読んで頂き本当にありがとうございました! (2018年8月14日 23時) (レス) id: e5c5450f1d (このIDを非表示/違反報告)
すみれ - 私はあまり泣かないのですがこれを見てはじめてないてしまいました(小説で)こんなすてきな小説をかいてくれたちゃむさんには感謝しかありません。応援しているのでこれからも頑張ってください!! (2018年8月13日 21時) (レス) id: 444a9b6a20 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ちゃむ | 作成日時:2017年9月17日 18時

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