thirteenth ページ13
...
「 総悟、ごめんね。
私は総悟に着いていくことは出来ないの。」
「 なんでィ。」
「 迷惑・・・かけるから。いつか、私の存在が総悟の邪魔になる。だから・・・―――。」
そう言いかけて止めた。
きっと、私のついていかない理由が総悟の人生のためだとか言ったら彼が傷付いてしまう。
「 ごめん、無理なの。」
ハッキリと言い放った言葉には
自分で言ってしまうほど重みがあった。
当たりからは風の音と、
揺れる草木の音しか聞こえないほど、
静まり返っていた。
「 俺がA守れるくらいに強くなりやす。もっともっと上目指して、Aも、俺自身も守りやす。だから。」
「 そんときゃァ、もう1回気持ち伝えやすんで。覚悟しててくだせェ。」
そう言い終えた総悟は私に近づくと頭をそっと撫でた。
「 ・・・―――元気でいろよ。」
珍しく総悟は目に涙を溜めていて、
私が総悟を泣かせてしまったと分かる。
申し訳ない気持ちでいっぱいだ。
総悟は、私の頭からそっと手を離すと、
名残惜しそうにこちらを向いた。
「 じゃあな。」
「 ・・・うん。ばいばい。」
もう2度と会えないかもしれない。
会う機会なんて無いのだろう。
「 げ、元気でいてね!」
いつも以上に声を出して総悟に訴えかける。
総悟はこちらを見ずに1度足を止めた、
そして彼はゆっくり上を指して手を振った。
その空には沢山の星が暗い空を照らしていた。
(・・・きれい。)
その後は見えなくなるまで彼を見つめた。
明日からの生活に彼はいない。
そう思うと不思議と涙が出てきた。
「 ・・・―――好きだよ。」
そんな言葉を静かに零した。
▷▶▷ A
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Okita - すっごく切ない。 こんな愛され方されたい/// SSで始めて泣いた・・・ (2019年8月3日 22時) (レス) id: c736cd8110 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃむ(プロフ) - なるさん» わぁ!ありがとうございます。切ない話にしたくて頑張ったのでそう言って貰えて光栄です。読んで頂き本当に有難いです!はい!これからも応援よろしくお願いします。頑張ります(*´ ˘ `) (2018年8月23日 17時) (レス) id: e5c5450f1d (このIDを非表示/違反報告)
なる - あまり小説を読んで泣く事はなかったのですが、はじめて号泣してしまいました笑すごくステキな小説でした!これからも応援しています! (2018年8月22日 16時) (レス) id: cd5b1aaace (このIDを非表示/違反報告)
ちゃむ(プロフ) - すみれさん» 素敵なコメントありがとうございます。この小説は私の初めて書いた作品なのでそう言って頂けて光栄です!まだまだ未熟ですが、努力していきたいと思います。応援宜しくお願いします。最後まで読んで頂き本当にありがとうございました! (2018年8月14日 23時) (レス) id: e5c5450f1d (このIDを非表示/違反報告)
すみれ - 私はあまり泣かないのですがこれを見てはじめてないてしまいました(小説で)こんなすてきな小説をかいてくれたちゃむさんには感謝しかありません。応援しているのでこれからも頑張ってください!! (2018年8月13日 21時) (レス) id: 444a9b6a20 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ちゃむ | 作成日時:2017年9月17日 18時