seventh ページ7
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「 身体が弱っていたのはかなり前だと、恐らくは幼少期の頃から。江戸に来てからと言うものの、月一で訪れていましたから。」
「 Aは何時から通って?」
「 ここに通っていたのは最近なんですが、私の双子の弟が経営している病院に通っていたそうなんです。まぁ小さな病院ですがね。小さいので設備が不十分だったので彼女をこの病院へ勧めたんですが、生憎・・・。」
呆然とした俺に突きつけられる事実は悲しい現実ばかりでまだ整理ができない。
何故白血病になってしまったのか。
何故こうも俺の回りの奴らは病気にかかっちまうのか、それすらも受け止められなかった。
Aのことは妹のように可愛がっていたつもりだった。ミツバとは違った愛情を持っていた。せめてこいつだけでも助けたいのに。
考え事をしているとまたもや医者から質問を受けた。
「 Aさん、ストレスとかありましたか?」
「 そりゃァ、何でですか?」
「 白血病の原因の一種にストレスがあるんです。例えば自己犠牲を犯して相手を優先的に助けていたり、ずっとニコニコしていたり、とかですかね。思い当たる節はありますか?」
「 すいません、考えときます。」
ストレスといったら一つしか思い浮かばねェよA。なんで俺に頼ってくんなかったんだ。
俺が1番お前を理解していた筈なのに。
悔しくて、後悔して思わず拳に力が入った。
力を込めすぎて手のひらから血が出てきた。
痛ェ。痛ェよ。
こんな傷よりも心が痛ェ。
金がねェならそう言って欲しかった、お前自身が抱え込む必要はねェだろ。
お前はミツバほど素直じゃなくて、総悟ほど捻くれちゃーいねェが人を頼りなさすぎだ。
なぁ、教えてくれよA。
俺がお前にしてやれることは何なんだ??
考える暇もなく無我夢中で医療室を飛び出し彼女の病室へと走った。
▷▶▷ 坂田銀時
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ちゃむ(プロフ) - ルーミエさん» ありがとうございます!コメントを頂けるだけでこれからまた更新頑張れますっ!見させてもらいますね。有難うございます。 (2017年8月18日 12時) (レス) id: 595d5740d4 (このIDを非表示/違反報告)
ルーミエ(プロフ) - すごく面白いです。これからも頑張ってください!よかったら、私の作品も読んでください! (2017年8月17日 2時) (レス) id: 428e92d725 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ちゃむ | 作成日時:2017年8月11日 20時