sixth ページ6
...
目の前のそいつが倒れ込んで真っ先に病院へ運んだ。無我夢中で走っていたため、何分かかったかなんて考えてもいなかった。
病院へ着くとスグにAは運ばれた。
総悟や近藤さんにも連絡しようと迷ったが、とりあえず何の干渉も持たなそうな万事屋にだけ連絡することにした。
病院内で待っているとAの専属看護師らしい女が俺に話し掛けてきた。
「 あの、あなたは?」
「 土方十四郎です。一応Aの保護者的なもんです。」
「彼女にもいたんですね。彼氏さん。」とふわりと笑って見せた看護師。
「 い、いや違いますよ。」
俺が苦笑いしながらそう言うと少し驚いた顔をして「それは...失礼しました。」と微笑んだ。
「 あ、Aさんの事でお話があるので来ていただけませんか?」
「 はい。」
一体どんな事を聞かされるのだろう。Aはどれくらい苦しんでいただろうか。
何故、俺は気づいてあげられなかったんだ、
4年前に会ったんは俺だけなのに。
「 こちらです。どうぞ。」
看護師さんに連れてこられた部屋で医者と対面する。そこには彼女のレントゲンや色々な者がパソコンに映し出されていた。
「 彼女の病気は知っていましたか?」
「 はい、まぁ少しは。」
そう言うと医者は看護師とアイコンタクトをとり、淡々と言葉を紡ぎだした。
「 Aさんは一種の白血病です。余命はあと、1年から1年半ほどです。」
「 ・・・・・・」
固まってしまった。死ぬと言われてももっと、長く生きてくれると思ってた。覚悟はしてたがまさか・・・。
「 い、いつからAは発症してるんだ?」
動揺を隠せず、思わず敬語じゃなくなる。
医者は真っ直ぐに俺をみてこう言い放った。
「 白血病はここ2、3年ですが、身体が弱っていたのはのはかなり前・・・―――。」
▷▶▷ 土方十四郎
...
101人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ちゃむ(プロフ) - ルーミエさん» ありがとうございます!コメントを頂けるだけでこれからまた更新頑張れますっ!見させてもらいますね。有難うございます。 (2017年8月18日 12時) (レス) id: 595d5740d4 (このIDを非表示/違反報告)
ルーミエ(プロフ) - すごく面白いです。これからも頑張ってください!よかったら、私の作品も読んでください! (2017年8月17日 2時) (レス) id: 428e92d725 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ちゃむ | 作成日時:2017年8月11日 20時