nineteenth ページ19
...
あの日から2日後。
今日は丁度、粛清のある日だ。
先程から病気のせいではないが、動悸が治まらない。さらに、なにも考えられず、頭がポーッとしている。
之も総悟が心配な故に・・・なのか。
ここ数日は少しの発作で治まっていていい感じになってきている。総悟に会わずに死ぬ・・・という可能性は極めて低い。
入院生活は2週間ほどになるが、流石に来月までに退院しないと怪しまれるだろう。それまでに大分治まると良いんだけど。
検査の時間になり、お医者さんに質問する。
「 いつになったら退院できそうですか。」
「 白血病の進行はゆっくりです。しかし、いつ倒れるか分かりませんし、発作も・・・。」
「 そう・・・ですか。」
「 すみません。最善は尽くします。」
「 有難うございます。」
改めて突きつけられる現実は悔しくて総悟にも会いたくて会いたくて仕方が無いのに。
その内離れるなんて嫌だよ。
なんで私が病気にかかっちゃったんだろ。
なんで?私から総悟を奪うの。神様。
窓を開けて空を見上げる。今はもう真っ暗で星がキラキラと輝いていた。冷たい空気に触れて少し、心も冷たくなった気がした。
(・・・早く、帰ってきてよ。)
布団の上で蹲っていると看護師さんが私の元へ走ってきた。
「 Aちゃんっ!!! 沖田さんが...―――!!!」
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大怪我で意識不明の重体なの!!!
あぁ神様。
そんなに私が憎いですか。
そんなに奪いたいですか。
助けて下さい。総悟だけでも。
考える前に体が動いていた。
▷▶▷ A
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ちゃむ(プロフ) - ルーミエさん» ありがとうございます!コメントを頂けるだけでこれからまた更新頑張れますっ!見させてもらいますね。有難うございます。 (2017年8月18日 12時) (レス) id: 595d5740d4 (このIDを非表示/違反報告)
ルーミエ(プロフ) - すごく面白いです。これからも頑張ってください!よかったら、私の作品も読んでください! (2017年8月17日 2時) (レス) id: 428e92d725 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ちゃむ | 作成日時:2017年8月11日 20時