検索窓
今日:6 hit、昨日:1 hit、合計:54,849 hit

second ページ2

...





総悟と会った数日後のお話。





実は土方さんに会う予定をしていた。土方さんだけはちょっと色々あって4年前位に会っちゃったけど、それ以来連絡すらも交わしていない。





甘味処に15時。時間の5分前で少しソワソワしながら看板の近くに立つ。





「 A。遅れてわりィ。」





「 いやいや、まだ時間前ですよ。」





なんか、急に大人びた気がする。総悟もだけどみんな私の知ってる人じゃ無くなってて、置いてかれた感がしてしまう。




ポーッとしながら考えていると土方さんがこちらを覗き込んだ。





「 大丈夫か?」





「 う、うん。」





注文したものが届いてお互いにお茶を啜ってひと段落つく。
なんとも言えない空気で口を開くのを戸惑いつつあった。しかし、その沈黙を破ったのは土方さんだった。





「 お前、今までどこにいたんだ。音信不通、挙句の果てに死亡説とか出されるしよ。」





「 うん。その事なんだけど―――。」





総悟にも話をしたように土方さんにも話す。
事細かとまではいかないが、少なくとも総悟よりは状況を把握している土方さんには一応詳しく話す。






「 お前、仕事は平気なのか。」





「 昔のは辞めたよ。今は別の仕事をしてるの。」





土方さんは険しい顔をしていて話すのが申し訳なくなるほどだ。いつもの様な鋭く瞳孔の開いた目ではなく、心配をしているようなそんな穏やかで優しい目。





この人は温かい人なんだ。
見た目がこんな感じだから勘違いされやすいけど、誰よりも厳しくて優しくて強い人。
近藤さんもそうだけど優しすぎて、
総悟はやっぱりちょっと弱い。






しかし、そんな土方さんでも変わっている。土方さん急に突拍子もないことを言い出す。私の目をしっかりと見て、今も昔も。





「 辞めろ、仕事。」






唐突に言われたその言葉に戸惑いを隠し、動揺しているのがバレないように土方さんに問う。









「 土方さんは私の事情を知ってるでしょ?」









▷▶▷ 土方十四郎



...

third→←first



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.6/10 (38 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
101人がお気に入り
設定タグ:銀魂 , 沖田総悟 , 切甘   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ちゃむ(プロフ) - ルーミエさん» ありがとうございます!コメントを頂けるだけでこれからまた更新頑張れますっ!見させてもらいますね。有難うございます。 (2017年8月18日 12時) (レス) id: 595d5740d4 (このIDを非表示/違反報告)
ルーミエ(プロフ) - すごく面白いです。これからも頑張ってください!よかったら、私の作品も読んでください! (2017年8月17日 2時) (レス) id: 428e92d725 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ちゃむ | 作成日時:2017年8月11日 20時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。