91、過去のお話 ページ41
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私、父と母と3人で暮らしてたんです
父と母はすごく仲良しで、とっても恵まれた家庭でした
2人の愛の結晶が私なんだなって幼心に誇らしかったのを覚えています
でも14歳の冬、母が事故で死んだんです
そしてその事故の原因となったのは…私でした
私を車で迎えに行く途中の雪道での事故でした
車って言っても、三日月さんにはピンと来ないかもしれませんね
たらればの話をしても仕方が無いのですが…今でも考えてしまいます
私がその日外出してさえいなければ、母は生きていたかもしれない
そして父も、壊れてしまわなかったかもしれない…っ！
すみません、少し感傷的になってしまいました
母が亡くなってから父はおかしくなってしまいました
母の死を受け入れられなかった父は、私を母の名で呼び、母の姿を重ねたんです
私の容姿が母によく似ていたというのもあったのかもしれません
私は父に言ったんです
「私はお母さんじゃない、あなたの娘だ」ってね
その時言われたことは今もはっきり覚えています
父は私を恋人のように抱き寄せて言いました
「あの子は死んだだろう」って
心が壊れてしまった父は、現実を受け入れず都合のいいように作りかえた
そして、父の理想の中では母の代わりに私が死んでいたんです
その時、この世から私の存在が消えたような気がしました
そして同時にこう思ったんです
これは母を死なせてしまった私への罰なんだ
私に出来る唯一の償いは、父に尽くすこと
私としてではなく父の愛した母として…
その日から私は、母になりました
それも、父と結ばれたばかりの母に
そして…父から愛されました
娘ではなく、恋人として
でも、触れられることだけがどうしても嫌で…でも拒んだら父がさらに壊れてしまうから…叫びを上げる心に蓋をしてやり過ごしてたんです
心も体もズタズタになって、耐えられなくなってしまっていたのでしょうね
平気なフリで隠し通すことが出来なくなっていた私は、ある日見つかってしまいました
たくさんの大人達の介入を受けて…助けようとしてくれていたんでしょうけど…もっとボロボロになりました
そしてそんな私を見て正気に戻った父は…自ら命を絶ちました
すまなかった、お前は生きてくれ
そんな言葉を残して…
幸せだったはずだったのに…どこで間違ったのか、分かりませんでした。
ただ、ひとつだけ言えるのは
全ての元凶は、私だったということです
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紫水(プロフ) - ルナさん» うわぁほんとだ。コメントありがとうございます！修正します！ (2019年8月2日 10時) (
レス) id: aa0c16ca22 (このIDを非表示/違反報告)
ルナ(プロフ) - コメントすみません！沖田君は、一番組組長だと思います！ (2019年7月25日 9時) (レス) id: 3371ec9e8a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紫水 | 作成日時：2019年6月8日 8時
