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【第2章:6話 探し人は】 ページ17

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「分かった。」

この世界では殆ど役に立たないが、今日1日で最大の役割を果たした"携帯“。
此のおかげもあり、スバルの交渉に、フェルトは首を縦に振る。

フェルトの盗みの依頼主がいるらしく、まだ安心出来やしないが、取り敢えず第一関門を突破だ。

その一息着いた時間に、またもスバルは、彼女らの話を切り出した。



「フェルト、俺の事 覚えてないか?」

「?どっかで会ったか?っつても、相当に印象深い出会い方してねーとアタシも暇じゃないから覚えてね―よ」

どうやら本当に覚えていないようで。
フェルトは、「兄さん、髪の色と服装ぐらいしか目立たね―」とけらけら笑う。


強盗殺人の現場も、相当印象深い出会いな分類に入るのだと思うのだが。

いや、案外 異世界での人情は、こんなものなのか―――そう思い始めた思考にストップをかけた。



そんな人間ばかりじゃないことをスバルは知っている。 騎士として、主人を何より大切に思う奴もいれば、何の得にもならない状況でも、スバルを助けてくれるサテラもいるのだ。


二人の少女の顔が脳裏に浮かび上がった。先程の気になる話を尋ねようと試みる。



――――"黄緑色の髪"と言ったか?「あの」騎士と知り合いになれるなんて凄いの。儂には真似出来ん。



(銀髪や、黄緑色の髪だからって
なんだっていうんだよ……!)

「あのさ、聞きたいことが―――」


そう言い出した直後。
コンコン、と控えめなノック音が響き渡る。

それは、辺りは、薄暗くなって来た頃の事だった________。

【第2章:7話 忘れてしまった存在は】→←【第2章:5話 フェルト】



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玲紋。 - 面白いです!読んでいて楽しいです!先が気になります。更新、頑張ってくださいね! (2017年2月1日 19時) (レス) id: 717061f029 (このIDを非表示/違反報告)
暁風の夢(プロフ) - ラキさん» すみません…現実の生活と小説を書く事の両立が難しくなっていまして本当に申し訳ないです。迷惑をおかけしますが気長にお待ち下さい。 (2017年1月30日 21時) (レス) id: 050b98d021 (このIDを非表示/違反報告)
ラキ - 最近更新してませんねー (2017年1月29日 22時) (レス) id: e83b796b67 (このIDを非表示/違反報告)
暁風の夢(プロフ) - 飾華さん» 最高とまで言って下さり有難う御座いました!更新遅くなってすみません!なるべく出来るように頑張ります (2016年10月18日 22時) (レス) id: 050b98d021 (このIDを非表示/違反報告)
飾華 - もう最ッ高です!次の展開が楽しみすぎる (2016年10月18日 17時) (レス) id: 7cff2cbe6d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:暁風の夢 | 作成日時:2016年6月3日 21時

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