【忍たま】永遠の約束

39　進む勇気の段 ページ40

『勢いで出てきたものの……』

まさかあんなこと云われるなんて


「あれ、Aじゃないか」

『伊、作……先輩……食満、先輩……』

「ちょ、A！？泣かないでよ」

『あ、あれ……？お、おかしいな……？』


「なんかあったら話聞いてやるぞ？」

『食満先輩……』

「お前は大切な後輩なんだから……っていうか、もっと俺たち六年生を頼っていいんだぞ？」

「Aにはいっつもお世話になってるしね。たまには頼っていいからさ？」


『先輩……っ！』


私は二人に抱き着く。


食満先輩は黙って頭を撫でてくれ、伊作先輩は背中をさすってくれる。


「俺たちの部屋来るか？」

『お願いします……』

「うん、じゃあ行こうか」





「それで……後輩たちと遊んでたら五年の奴等に尾行されて、部屋に帰ったら「構え」と云われみんな可笑しいと云ったら久々知に「逃げるな」と云われたと……」

『そうです……』

「Aはどう思ったの？」

『……私は、一人だなんて選べません。忍術学園のみんな大好きです……』

「それで？」

『……誰か一人を特別扱いすることは出来ません。


そ、そりゃ……いつかは一人決めないといけないと思うけど……今はみんなと仲良くしていたいです』


「ん、よく分かった。まぁ、俺等はAの意見を尊重したらいいと思ってる。な？伊作」

「うん、AはAなんだ。自分がやりたいようにやればいいんだ」


『……はい！』


続

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