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兄が21人 ページ25

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貴「ははうえ!」

鬼覚「?どうなさいました?」

貴「ははうえ、ぼくは、いらない子ですか?」

鬼覚「へ?な、何を言ってるんですか?」

貴「ここへくるらいじんしゃんたち、いってた。

ぼくはいらないって。おーけのちゅらよごしらって。

らから、ぼくはいらない、子れすか?」

純粋な目でそう聞いてくるAを、鬼覚はただ泣きながら抱き締めるしか出来なかった。

鬼覚もまた、要らない存在だと言われていたのだ。

長男を生んでしまったのは、紛れもない鬼覚。

だがその事実は決して明るみに出た事は無い。

大臣達はその事実を揉み消し、ねじ曲げ、正妻の子としたのだ。

だが、Aはまだ純粋無垢な子供。子供はただ母に甘えたいのは当たり前なため

どうしても鬼覚の元へ行ってしまう。止められても、止められても

いつしかAは、最年少で瞬間移動の妖術を身に付けた。

そしてある日、正妻のお腹に赤子が出来た。

貴「シュンッ)ははうえ!ぼくにおとーとができました!

ぼく!おにーちゃんになるんです!!

?ははうえ?どこかにおでかけですか?」

鬼覚「………A、私は、これからここを出ます。」

貴「!?なんれ?ぼく、ぼくわるいこと、した!?いやだ、いやだよ、いかないで

いっしょに、ちちうえといっしょにいてください!!」

足元に泣き付くA。鬼覚はこの時、どれ程Aを抱きしめ、慰め、一緒に居るよ

そう答えてあげたかった事か。だが、彼女にはそれが許されなかった。

鬼覚「ドカッ)触らないで。私は、もぅ、貴方の、母親じゃ、なぃ、のッ!

貴方は、時期、王、私は、市民ッ、もぉ、にど、と、会う事、はッ!!」

Aに背を向けて、泣きたいのを堪えながらそう冷たく話す鬼覚。

貴「やぁ!やぁだ!!ははうえといっしょがいい!!ぼく、なんでもする!なんでもがんばる!!

だがら、い”っじょに”い”でぇッ!!」

Aの泣き声を聞きつけて鬼覚の部屋に入って来る使用人や大臣、2代目。

2代目「A、どうしたんだ?」

貴「ははうえ、いっちゃやぁッ!!いっしょいるッ!!」

2代目「…ッ。」

貴「ちちうえ!ははうえをとめて!ちちうえ!ちちうえ!!」

2代目の足下に縋り付くA。2代目とて

心から愛した女を手放すなどしたくはない。だが

全 て は 王 家 の 為

これがこの時代の妖魔界の考え方だった。

大臣「お止めなさいA様!!」

大臣の1人に取り押さえられたA。

貴「やぁだ!はなして!!ははうえ!!」

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黒煙(プロフ) - 竜姫さん» ありがとうございます!つ、続き急いで更新しますッ!!!!(´;ω;`)←ネタ切れ気味 (2018年11月9日 11時) (レス) id: a70d2690ad (このIDを非表示/違反報告)
竜姫 - とても面白いです。続きが気になります。 (2018年11月4日 10時) (レス) id: 649e22ca45 (このIDを非表示/違反報告)
黒狐(プロフ) - 青い闇の力さん» 全力で頑張りますッ!!!!!!!!!(あ、嬉しすぎて鼻血、舞い上がりそう〜♪←← (2018年10月14日 13時) (レス) id: db5018d5ae (このIDを非表示/違反報告)
青い闇の力 - 応援しています。!!!!!!!(( (2018年10月14日 13時) (レス) id: 1ea3b01be1 (このIDを非表示/違反報告)
黒狐(プロフ) - 青い闇の力さん» そう言って頂けてとても嬉しいです!!これからも勿論頑張らせて頂きます!! (2018年10月13日 14時) (レス) id: db5018d5ae (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:黒耀 x他2人 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2018年1月8日 2時

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