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兄が22人 ページ26

noside

母親を求めて泣き叫ぶA。背中を向けて顔を見せない鬼覚。

そんな母の手を取り、瞬間移動しようとする父。

2代目「………行こう、鬼覚。」

鬼覚「ウッ、ヒクッ、は、ぃッ!」

泣きながら2代目の手をとる鬼覚。Aは取り押さえられながらも

必死に母親に向かって泣き叫び、手を伸ばす。

貴「ははうえ!ははうえぇ!!ッッ

"母さんッ!!!!!!!"」

鬼覚「ッ!!(クルッ)……A((シュンッ」

貴「あ、かぁ、さ、おかぁ、さん?」



_____


貴“ねぇ、ははうえ。”

鬼覚“なに?A。”

貴“ははうえは、ぼくがおおきくなったら、なんてよばれたい?”

鬼覚“そうねぇ。小さい頃から、私に子供が出来たら

その小さい手を繋いで、遠くまで一緒に、どこまでも一緒にお出かけして

"母さん、大好き"そう毎日言われたいなぁって、思ってたよ。”

貴“じゃあおおきくなったら、ぼくがははうえのゆめをかなえてあげる!!”

鬼覚“フフッ、それは楽しみね(ニコッ”

_____




走馬灯のように、前に話した、母との約束が思い浮かんだ。

自然と力が抜けて床に座り込んだAは

絶望した表情を浮かべながら、ただ涙を流した。

声をあげるわけでもない、何かに八つ当たりするわけでもない。

ただ、子供らしからぬ、静かすぎる泣き方だった。

貴「かぁさん……(ポロポロ」

だが、それを慰めてくれる大好きな母は、もう居ない。

冷めきったこの屋敷で、唯一暖かいものを沢山くれた母はもう居ない。

貴(このおうちで、ぼくのみかたは、いない。ねぇかぁさん。

ずっといっしょ、やくそくしたよね?ぼくが、おうちから

かぁさんといっしょににげるって、もっとじゆうになるって、いったよね。

かぁさんのこと、ぼくが、まもるって、いったよね。

かぁさん、いかないで、もどってきて、ぼく

ヒトリハ、イヤダヨ)

この時からだった。Aの顔から、表情が消えたのは。

この時からだった。Aの中から、感情が消えたのは。

それから少しの年が経ち、弟が生まれると同時に、2代目は病になった。

その事により、隠居していた先代がまた閻魔として舞い戻った。

閻魔「A。」

貴「……何。」

閻魔「少しは、父の元へ行って((貴「俺に親父は居ない。」A。」

貴「俺には、誰も居ない。爺さん、俺には、誰も居ないし、何も無いんだ。

いい加減分かってくれ。そんなくだらない事で、俺の時間を潰さないでくれ。」

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黒煙(プロフ) - 竜姫さん» ありがとうございます!つ、続き急いで更新しますッ!!!!(´;ω;`)←ネタ切れ気味 (2018年11月9日 11時) (レス) id: a70d2690ad (このIDを非表示/違反報告)
竜姫 - とても面白いです。続きが気になります。 (2018年11月4日 10時) (レス) id: 649e22ca45 (このIDを非表示/違反報告)
黒狐(プロフ) - 青い闇の力さん» 全力で頑張りますッ!!!!!!!!!(あ、嬉しすぎて鼻血、舞い上がりそう〜♪←← (2018年10月14日 13時) (レス) id: db5018d5ae (このIDを非表示/違反報告)
青い闇の力 - 応援しています。!!!!!!!(( (2018年10月14日 13時) (レス) id: 1ea3b01be1 (このIDを非表示/違反報告)
黒狐(プロフ) - 青い闇の力さん» そう言って頂けてとても嬉しいです!!これからも勿論頑張らせて頂きます!! (2018年10月13日 14時) (レス) id: db5018d5ae (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:黒耀 x他2人 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2018年1月8日 2時

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