兄が15人 ページ19
ケロべロス。神話に登場する冥府の門の番犬。
三つ首に体の所々に巻かれた銀色の鎖、真っ黒な体毛に不気味に光る紫の六つの目。
この狼は、凰燐邸に連れてきた時に俺と契約を交わして
以後、俺の呼び出した時にこうして現れるようにしている。
ｹﾛﾍﾞ「それで……我は何をすればよい？｣
貴「嗚呼、目の前の、白衣を着て、俺を殺そうとする奴等。
全員喰っていいぞ。」
ｹﾛﾍﾞ「承知。では、ゆるりと喰ろうてゆこうか。」
ケロべロスが走り、敵の群れに突っ込み、食い漁る。
妖術やら銃やらいろんな武器で攻撃してるが、無意味。
奴は、ケロべロスはそんな物は効かない。
俺と契約を交わした時から、不老不死となったから。
貴「ケロべロス、俺は用がある。またここに戻るまでに、片付けておけ。」
ｹﾛﾍﾞ「承知した(ｶﾞﾌﾞｯ､ｺﾞｸﾝｯ」
俺は敵の攻撃音や悲鳴に背を向け、地下に向かう。
ズラリと並んだ檻。中を確認すると、案の定、攫ってきた人間や妖怪。
俺は妖術で全ての檻を壊し、抜け道を作る。
恐る恐る出て来る実験体だった奴等。俺は静かにそいつ等に声を掛ける。
貴「今まで、助けに来るのが遅くなり、すまなかった。
俺は数年前に仮の王を務めたAだ。ここにはもう、お前達を傷付ける者はいない。
必要ない生き物だと、罵倒する奴等も居ない。
家に帰りたいなら、俺が返してやる。だから今は、着いてこい。」
そう言ってやると、泣き出す奴や、安心して眠る者もいた。
どれ程、酷な事を強いたのだろうな。
俺が歩き出すと、着いてくる何10人もの人間と妖怪。
地下からケロべロスが居る扉の前で一旦止まり、待ってるように言う。
貴「ﾊﾞﾀﾝｯ)ケロべロス、終わってるんだろうな？」
ｹﾛﾍﾞ「我に出来ぬ事はなし。中々に美味であったぞ。」
貴「そうか。なら戻れ。」
ｹﾛﾍﾞ「御意(ｼｭｩｩｩｳｳ､ﾊﾟﾘﾝｯ」
白い煙を出して黒い石の塊になった後に、その石は割て消えた。
俺は扉を開けて、転送の術を使う。それで家に帰りたい者を転送する。
残った数人は親等に捨てられたり売られたりして行き場がない。
勿論、こういう奴等は凰燐邸に連れて行く。
凰燐邸の庭に連れていき、地下への道を指して行かせる。
その先にはお前達と同じ様な奴等が沢山いると、だけ言って。
俺はその後、エンマ邸に戻る。
貴「はぁ、流石に疲れ(ﾄﾞｸﾞﾝｯ
!!?ﾊｧｯ､ﾊｧ"ｯ、あ"ぁ、んな、時、にｯ!!」
"堕ちないで、お願い、A"
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黒煙(プロフ) - 竜姫さん» ありがとうございます！つ、続き急いで更新しますｯ!!!!(´；ω；｀)←ネタ切れ気味 (2018年11月9日 11時) (
レス) id: a70d2690ad (このIDを非表示/違反報告)
竜姫 - とても面白いです。続きが気になります。 (2018年11月4日 10時) (レス) id: 649e22ca45 (このIDを非表示/違反報告)
黒狐(プロフ) - 青い闇の力さん» 全力で頑張りますｯ!!!!!!!!!（あ、嬉しすぎて鼻血、舞い上がりそう〜♪←← (2018年10月14日 13時) (レス) id: db5018d5ae (このIDを非表示/違反報告)
青い闇の力 - 応援しています。!!!!!!!(( (2018年10月14日 13時) (レス) id: 1ea3b01be1 (このIDを非表示/違反報告)
黒狐(プロフ) - 青い闇の力さん» そう言って頂けてとても嬉しいです!!これからも勿論頑張らせて頂きます!! (2018年10月13日 14時) (レス) id: db5018d5ae (このIDを非表示/違反報告)
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