兄が14人 ページ18
俺が1人で照れていると
紫葵「あの2人、付き合ってるよな(コソッ」
紅紫「へぇー!そうなんだな!」←
紫葵「なっ、馬鹿!声がデケェ!!」
紅紫「ん?何でだ?」←
おーい、お2人さん。バッチリ聞こえてるぜ?
貴「あのなぁ、俺達が付き合ってる訳ねぇだろ?
だってコイツ((咲枝「あらやだ、何を言うのかしら?」……言わないでおいてやるよ。」←
どうやらバラされたくねぇらしい。別に後々バレるだろ。
まぁいい。取り敢えずこの2人は咲枝に任せるか。
咲枝「それにしても、2人はどんな事情で私の元へ連れてきたんですか?」
貴「事情はそいつ等から直に聞け。俺は直ぐにやる事がある。」
それだけ言って店を出る。あの2人は、俺の遺伝子を使ってある意味では造られた存在。
平和に過ごしていたのに、突然の悲しい別れ、苦しい日々。
貴「潰す(ボソッ」
例えどんな理由であれ、俺は妖怪と人間の関係を脅かす存在を許しはしない。
顔を見たおかげでどこにアジトがあるか、敵は何人か、全て"視たし"、"憶えた"。
俺が向かってるのはそのアジト。
紅紫と紫葵を使って傷付け、俺の弟と仲間を襲わせた元凶。
エンマや爺さんだったら、きっと罰は罰でも、甘いものになる。
だがな、俺はそんなもんじゃねぇ。裁くべきものは
貴「徹底的に裁くのが、俺のやり方だ。」
瞬間移動で俺はアジトの扉の前に行く。派手に扉を蹴破ると
何事だと騒いで出てくる研究者共。俺を見て察したのか、直ぐに戦闘態勢に入った。
貴「残念ながら、俺は相手をしねぇぞ?
"三つ首が死守する。牙を向き、爪を向け、全て喰らう。
亜積みの屍の上、滴る血、冥界への道。
お前を縛り付ける鎖、我が呼ぶ声に応じれば、解き放とうぞ"」
俺が左手の平を地面に向け、そう呪文を唱えると、地面には馬鹿でかい印が。
紫の雷が所々出て、怪しくも恐ろしい雰囲気が出る。
敵の奴らもそれを感じ取ったのか、警戒を強める。今更、もう遅い。
貴「"汝が爪、我が矛となりて、汝が牙、我が盾となりて
汝が鎖、我が理性となりて"」
俺が最後にそう唱えた瞬間、雷の音も強さも激しさを増し
白い煙が室内を満たす。静かに晴れていく煙の中に、黒い影に唸り声。
貴「久し振りだな、"ケロべロス"。」
ケロベ「グルルルッ、我を呼びし時は、随分と昔になりて。」
貴「ん。平和を保ってると実感するにはお前を呼ばないのが一番でな。」
俺はそう言いながらケロべロスを撫でる。
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黒煙(プロフ) - 竜姫さん» ありがとうございます!つ、続き急いで更新しますッ!!!!(´;ω;`)←ネタ切れ気味 (2018年11月9日 11時) (レス) id: a70d2690ad (このIDを非表示/違反報告)
竜姫 - とても面白いです。続きが気になります。 (2018年11月4日 10時) (レス) id: 649e22ca45 (このIDを非表示/違反報告)
黒狐(プロフ) - 青い闇の力さん» 全力で頑張りますッ!!!!!!!!!(あ、嬉しすぎて鼻血、舞い上がりそう〜♪←← (2018年10月14日 13時) (レス) id: db5018d5ae (このIDを非表示/違反報告)
青い闇の力 - 応援しています。!!!!!!!(( (2018年10月14日 13時) (レス) id: 1ea3b01be1 (このIDを非表示/違反報告)
黒狐(プロフ) - 青い闇の力さん» そう言って頂けてとても嬉しいです!!これからも勿論頑張らせて頂きます!! (2018年10月13日 14時) (レス) id: db5018d5ae (このIDを非表示/違反報告)
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