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25話 ページ25

アーヤside

ガチャ

暗闇の中の微かな物音で目が覚めた。

今は・・・午前2時。

寝たのが12時半だから、まだ1時間と30分しか経ってない。

ものすごく眠い。

でもさっきの物音はなんだろ?

気になって少しドアを開けてみる。

廊下の向こうに3人の人影が見えた。

誰?

その人影は廊下の一番奥。

つまりナツ達のお父さんの物が置いてあってカギがかけてあるドアの前で止まった。

カチャ

本当に微かな音が聞こえる。

カギを開けたみたい。

3人はその部屋に入った。

部屋の電気がついて一瞬だけ顔が見える。

「!!」

カイとフウとナツだった。

なんでこんな夜中に?

しかもその部屋にはよくわからない物が置いてあるんだよね?

興味本位でドアに近づいてそっと開けてみた。

光が漏れてきて眩しい。

「カメラはOK。」

「音源も大丈夫。編集ありがと。」

「そのくらい朝飯前。早く撮ろ!」

カメラ?

やっと目が慣れてきていろんなものが見えた。

まず左の方にカメラ。

そして右の方にはカイとフウとナツ。

でも不思議なことにみんなハーフ仮面をつけてたんだ。

カイが緑でフウが藍色。

ナツがオレンジ。

カメラの更に左にはパソコンが3台も置いてある。

ここ、なんだろ?

「じゃあいくよ。3、2、1!」

ナツの掛け声に合わせて明るい曲が流れてきた。

「聞いたことないな。」

「うん。オリジナルかもね。」

後ろから急に声が聞こえてきたものだからビックリ!

「静かに、お姫様。」

いつの間にか黒木君に口をふさぐようにして抱かれていた。

だ、だいじょうぶ。

声上げないから離して!

「静かにね。」

やっと黒木君から解放される。

ビックリした!

「それにしても二階堂達は何でこんな夜中に踊ってるんだ?」

見ると確かに激しいダンスを踊っていた。

今はカイのソロみたい。

足を地面につけないまま、回っている。

そして手を地面から離して一回転!

「すげぇ。ワンハンドエアートラックスだ。」

ワンハンドエアートラックス?

「ブレイクダンスの技だよ。難易度がものすごく高くて出来る人なんてほとんどいない。」

へぇ!すごい!

3分ほどで曲は終わった。

私、ものすごく尊敬する!

「確認終わったよ。これで編集しよ。」

「了解。俺がやるよ。音源もやってもらったんだから。あ、フウ。入れてあげて。」

え、入れてあげる?

その瞬間、ドアが一気に開いた。

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ねね - 面白かったです!!バカ杉とバカ武の言い合いを見て、消えた黒猫は知っているだったっけ??どれかの本のシリーズで、上杉ではなく、出杉が出て面白かったwwそれが思いだしました! (2021年4月1日 20時) (レス) id: 1efb73ea53 (このIDを非表示/違反報告)
藤壺 - すごいおもしろかったです (2020年7月19日 21時) (レス) id: 2767eaffef (このIDを非表示/違反報告)
彩奈 - 読みました。とっても面白かったです。ただ一つお願いがあって、会話文の前にその人の名前の頭文字を入れることは可能ですか?できるならばお願いします。例えば若武なら若「」という感じです。 (2019年2月12日 6時) (レス) id: c4ccdcc99d (このIDを非表示/違反報告)
ホワイトノート - ありがとうございます! (2018年7月29日 14時) (レス) id: 879f49579e (このIDを非表示/違反報告)
ギラティナ(プロフ) - おもろいデス! (2018年5月6日 20時) (レス) id: 7b31dac02f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ホワイトノート | 作成日時:2018年4月2日 16時

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