私の気持ちに気づいて…【菅原孝支】 (ページ8)

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◯放課後の教室ページ8

「A先帰るねー」
「掃除がんばー！」

いつも一緒に帰ってる友達に帰られちゃった。

待ってくれてもいいのに。なんて思うけど、悪いのは寝てしまった自分だと、ため息をはく

「ねー、菅原くん」

「ん？どーしたべ？」

「あのね、バレー部、部活あるでしょ？私に任せていってきてもいいよ」

どうせ帰宅部だもん。そう思いながら言うと菅原くんが、近づいてきて

「女の子一人にやらせて部活行くなんて、するわけねーべ」

って、言われてしまった

あの、近いんですけど

「そ、そっか。菅原君は優しいね」

「そう？普通だよ。それにさ…………」

優しいよ。帰っちゃう男子、いると思うもん

「ん？」

「二人でやった方がはやいべ？」

「そうだね」

菅原くんが笑顔だから、私も笑顔になる

「じゃあはじめっぺ！」

「うん！」

二人ではいて、机を運んで、またはいて運んで。黒板をきれいにする

掃除はあまり好きじゃないけど、菅原くんとできるなら、好きかも…………

「…………おわったな」

「うん！お疲れさまでした」

「それいったらAもだべ？お疲れ」

「ありがとう。」

そのあと、先生が来て

「お前ら帰っていーぞ」

っていってもらえた

「よかったねー」って言い合って二人で昇降口に

「菅原くん、部活だよね？」

「あぁ。Aは？」

「私は帰宅部だから。」

「一人で？」

「うん。そうなるかな？」

「じゃあさ、バレー部見てきなよ！」

バレー！？菅原くんがやってるところ見れる！

「行く！」

「じゃあ、おいで。大地もいるしさ、いつもより遅くなるけど、安全だべ？」

菅原くんに手を引かれ体育館に向かった。