【進撃の巨人】ー光をくれた人４ー (ページ10)

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ーAsideー

霧がどんどん濃くなってる。

雨は降ってないけど、霧のせいで地面が湿ってる。

それに、視界が悪いせいでみんな緊張してる。

班員｢……!!分隊長！！！巨人です！！後方から
こちらに向かって走ってきます!!!!!数は4です！｣

ﾐｹ｢わかった！俺が行く!!｣

突然だった。

霧で視界が悪くて気付かなかったんだ。

地響きみたいな足音がどんどん近付いてくる。

これが、巨人…。

怖い

ここから逃げたい。

あんなに、訓練頑張って来たのに、

いざ巨人を前にすると

足が竦んで立ち向かうなんて到底無理だ。

班員｢A、お前は下がってろ。｣

貴｢で、でも…!!｣

班員｢大丈夫だ。新兵のお前は生きて
帰ることだけを考えろ。｣

貴｢わ、私も戦え、ます…！｣

班員｢そんなに震えてるのに何ができるって
言うんだ。いいからここで待ってろ！｣

情けない。

あんなに強いだのなんだの言われて持て囃されてきたのに、

ただ見てることしか出来ない。

何が、人類最強の教え子だ。

力があっても私には勇気がない。

大切な人も、

大切な物も、

思い出の場所も、

こんなんじゃ守れない…!!

戦うんだ、A!!!!!

班員｢A！？おい、待て！！！｣

貴｢…っ私は戦える!!!!!｣

((ﾊﾟｼｭｯ))

体の力を抜いて、一気に巨人を目掛けて飛ぶ。

縦1メートル、横10センチ。

できる。

やれる。

私はA=フォン=カレンベルク。

一族の誇りを掛けて、

命が尽きるまで、

戦う…!!!

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