【進撃の巨人】ー光をくれた人４ー (ページ17)

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ーAsideー

"それ"が現れてから

理解が追いつくまで数秒かかった。

巨人がちょうどペトラさんの背後から現れた。

やっぱり、さっき動いたように見えたのは間違いじゃなかったんだ…!!!

立体機動に移ってたら間に合わない。

どうする！？

ﾘｳﾞｧｨ｢ッチ、まだいやがったか…!!!???｣

ﾍﾟﾄﾗ｢…え？｣

ペトラさんに向かって伸びる腕。

ここにいる誰もが間に合わないと思った。

いや、

間に合わないなんて事ない。

そもそも、ペトラさんは私を助けに

自ら危険を承知でこんな所まで来てくれたんだ。

私がやるしかない。

ﾘｳﾞｧｨ｢ｯ!?A!!!｣

ﾍﾟﾄﾗ｢A!!!???｣

そう思ってから私の行動は早かった。

ブレードを握り、走る。

ペトラさんへと伸びる手、

それからペトラさんを庇うように巨人の前に立つ。

やっと私も人の役に立てる。

さっきの巨人とは違い、

すごい力で私を握ってくる。

スピードもかなり早くて握られて直ぐに口元まで連れて行かれた。

ﾘｳﾞｧｨ｢A!!!すぐに助け｢リヴァイさん｣！？｣

貴｢リヴァイさんと出会えて私、幸せでした。｣

私は今ちゃんと笑えてるだろうか…？

私の言葉はちゃんとリヴァイさんに届いただろうか？

まぁ、そんなことどうでもいいか。

時間は稼げました。

どうか、

私の仇、取ってくださいね。

巨人の手に力が入りボキボキと骨が折れる。

痛い。

苦しい。

もう体は自由に動かない。

辛うじて動くのはブレードの刃を握った腕だけ。

口元を鮮血が伝う。

これが、本当の"死"。

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