年下彼氏、いかがですか？【Kento.N】

◯15.You side ページ15

「Aちゃん！！ちょっと見てよ！！これ！！」


専門を出て、ブライダルスタイリストのアシスタントとして働き始めて2年。


大急ぎで駆けてきた、師匠のマコさん。
大のジャニオタ。


･


「なんですか？それ。」

「健人がね！フライデーされたの！！」

「けんとって･･･」


頭に浮かぶ隣のアイドル。


「しかもね〜！相手高校生なのよ！読モの北沢美梨愛。」


「ミリア？」


聞き覚えのある名前。
前まで読んでたティーン雑誌の読者モデル。
すごい美人だった気がする。


「うわ。めっちゃキスしてますね･･･。」


「Aちゃん･･･」


悲しくなってわたしにハグを求めるマコさん。
可愛いヒト。


アイドルくん。こんなに思ってくれる人がいるんだよ？
彼女といちゃこらするなら家でやろ？


「やっぱヤリヤリじゃん。」


「Aちゃんなんか言った？」


あ。やばい。


「い、いやあ〜違いますよ！ええ！これもきっと嘘ですよ！！」


「そうよね〜♪」


子供のクセに撮られてやんのー！
なんかちょっと悔しい。


会って絶対バカにしてやる！って思ったのと同時にちょっと会いたいなって思ってたのは秘密。


うん。だって悔しいもん。
何でか胸が痛いのが悔しいの。

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