【wrwrd】君が裏切ると信じてたから

にじゅう ページ20

ぽすん、と元からあった薄紫と白のシマシマ模様のソファーに座る。今は午後１１時半。もうすぐで０時を回る、といったところだ。ついさっき歓迎会は終わって解散したところだ。…が、まだあいつらはわいわいとお祭り騒ぎを続けている。

『hay AI。………応答なしかぁ』

机の上に置かれたタブレットに向かってそう発しても、帰ってくる言葉はない。例の水色を探しているのか、それともハッキングを楽しんでいるのか。どちらにせよショッピは今使えない。暇潰しに話そうと思ったのだけれど。

『……眠る気にもならないから外行くか』

日中は暖かくなってきたとはいえ、まだ夜は少し肌寒い。黄緑のカーディガンを着て部屋を出た。外。確かこの棟には屋上があったはず。そして今日は晴天だ。きっと星も見えるだろう。そんな期待を胸に抱きながら、少し軽い足取りで屋上へと向かった。…外は寒いので、途中自販機でコーヒーを買った。









『……寒』

思った以上に寒かったが、見上げれば空いっぱいの星。月も見える。満月ではないが、綺麗な三日月だ。はぁ、と息を吐くと白くなる。先程買ったコーヒーが暖かい。

ギシ、とフェンスに体を預けコーヒーの缶を開ける。あつ、でもあったかい。しばらく空を見つめていると、頰に何か温かいものが当たった。

「……何してるん？」

『…こ、…ゾム様こそ、こんな所でなにをしていらっしゃるんですか？』

こっちの台詞だ、と言いかけたがギリギリのところで呑み込み言い直す。ゾムのクリーパー柄のマグカップが私の頰に当たっている。そろそろ熱いんでやめてくれません？

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コーヒー飲んだら逆に目がさめるとかそんなこと気にしたら負け

ときとま編集めちゃすごい……でもダイスロールの表示は個人的に１Ｄ３とかの方が良かった…でもわかりやすいからいいか

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