君に恋してる ３

１１６ ページ16

ユカお手製の夜ご飯もいただいて

早めに帰ることに。



帰り際、裕太くん


これからもよろしくお願いします。


なんて爽やかな笑顔でユカに挨拶してて。



彼氏って、 友達にも挨拶してくれるんだ。


私も藤ヶ谷さんにいつも挨拶されてれてるんだけど…。


くすぐったい気持ちになる。





玉「ちょっと散歩しよ？」




裕太くん、車で来てるっていうから

パーキングまで歩こうとしたのに

さりげなく繋がれた手。



私の返事を聞く前に、行こって。







「……ユカの料理、美味しかったですね」



何話していいかわかんなくて

とりあえず、今日頂いた夕飯の話。



玉「うん。美味かった。
今度はAちゃんのが食べたいな」



「えっ……私？！」




………そう来たか。言わなきゃよかった。




玉「うん……ダメ？」



「ダメじゃないけど…」



玉「じゃあ次うちに来てくれた時だね」



「すぐは……無理、です」




だって、練習しないとだもん。


私が作れる料理って、何？！


そもそも裕太くんって何が好きなの？




玉「ねぇ、」



「え？！はい！」



玉「ご飯作って欲しいのも本音だけど…。
それでうちに来れないなら、料理はまたでいい。」



「いや、でも…」


玉「そりゃ将来的にはって思うけど」


「将来…？」


玉「うん。仕事に行った時とか？
奥さんに作ってもらったお弁当食べれる人とかすげー幸せじゃない？愛妻弁当ってやつ」




裕太くんは、結婚願望あるんだ。


裕太くんの、奥さん……。





将来は、お弁当が作れるような

奥さんが欲しいんだ。






玉「また考え事？今日、まだ時間あるか聞いてんのに。」



「え？！ごめんなさい、」




裕太くん、ムスッとしてるし。




玉「もう、さっきからボーッとしすぎだから。
悪い子はお家に返しません。
Aちゃん、今日は玉森家にご帰宅でーす」



「……だったらずっと悪い子で居るのに…」



玉「…何？聞こえない。
もっかいちゃんと言って？」




夕方の6時ちょっと過ぎ。




玉「ま、言われなくても連れて帰るんだけどね」




ちょっとでも、裕太くんの側に居たい。




.

１１７t.side→←１１５

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す