your my princess (ページ49)

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◎４９ページ49

ジッと見られて

ドキドキしちゃって

いてもたってもいられなくて。

思わずギュッと目を瞑ったら

頭の後ろに回された腕。

そっと引き寄せられて

唇に、柔らかい感触。

あ……、あの時と、同じだ…。

「ゆう…んっ///」

角度を変えて、甘くて長いキスを

何度も。

その度にふわっと漂う

タバコの匂いと、裕太の香り。

舌が唇を割って、歯列をなぞってて。

「まって、…//」

玉「無理。口開けて」

「ちょ、んんっ…//」

顎を引かれてできた

ちょっとしたの隙間から

迷いなく入り込んできた彼の舌。

キスはだんだん深くなって

私はされるがまま。

「んっ、…///」

口内で、私を追いかけ続ける裕太。

心臓がギュウって痛くて

苦しくて。

私今、大好きな人とキスしてるんだよ…？

嬉しくてしょうがないはずなのに

胸が痛いのは何でだろう……。

唇が離されても、まだドキドキしてる。

玉「ごめ…。
我慢できなかった…」

そのまま、裕太の腕に包み込まれた。

「何でキスしたの？」

自分でも、びっくりするくらい

冷静で。

玉「何でって…」

「気持ちがない人にも
そうゆう事、するんだね」

玉「ちがっ

「嘘つき。」

玉「A、」

「違くないじゃん。
私の事好きでもないくせに」

玉「何で今嘘つく必要あんの？」

「だって彼女…

玉「だから居ないってば。」

「嘘だ…」

玉「また嘘？
俺そんな嘘つき？」

「裕太なんか、嘘ばっかりだもん」

意味わかんない。

玉「泣くなよ、」

ふふ、って優しく笑ってから

細長くて、あったかい

大きな腕に、ただ抱きしめられてた。

大好きな人とのキスは

口いっぱいに広がる

タバコの味…。

「苦……」

玉「A、」

少し、体が離されて

裕太を見上げたら

優しく微笑んでる。

玉「好きだよ……」

そのまま、そっと

甘くて優しいキスを

何度も。