your my princess (ページ28)

今日:8 hit、昨日:11 hit、合計:437,238 hit

◎２８ページ28

「わかった。
どこも行かないから」

小さい時から、いつもそうなの。

熱出すと甘えたさんになって

本当、小さい子供みたい。

風邪引いてる人に不謹慎だけど

口元緩んじゃうくらい

すっごい可愛い。

玉「A？」

「ん～？ここにいるよ？」

ずっと手握ってるくせに聞いてくるし。

ラグに座って裕太を眺めてると

ふにゃって可愛い顔して笑ってて。

玉「A…」

「もう、なぁに？」

玉「ありがと」

「……どういたしまして」

握られてる方とは逆の手で頭を撫でると

気持ちよさそうに寝ちゃった。

冷えピタだけ貼って

起こさないように、そっと部屋出て

とりあえずゼリーとか

食べられそうな物と薬と

簡単な着替え買って帰ってきた。

色々と寝る準備もしたし

裕太の様子でも見てくるかな。

「……ん？」

ドアノブを回して部屋入ったら

ベットの方からうめき声？

みたいなの聞こえる…。

近づいたら、裕太が

苦しそうにうなされてて。

「裕太？！どうしたの？！

裕太！！！！」

玉「っっ！…はぁ、はぁ…」

身体揺すって起こしたら

肩で息するくらい、辛そうにしてて。

玉「夢、見た…」

「夢？」

玉「そう…。すげーやな夢」

「そっか…。

とりあえず薬買ってきたから、それ飲も？
あと汗かいたから服も着替えよっか。

起きれる？」

玉「ん…。大丈夫…」

起こしてあげたら、そのまま

ギュウって抱きつかれた。

「ほら、お水持ってくるから。
薬飲めないよ？」

玉「……いらない。」

「そんな事いってたら
またやな夢見ちゃうかもしれないじゃん…」

玉「ヤダ」

出た。

裕太のわがまま。

「だったらっ

玉「一緒に行く。」

もう…

立つために一回離れたんだけど

また背中にぴとってくっついてくる裕太。

そんなに怖い夢見たの？

って聞きたくなるくらい甘えてくる。

いくら病人とは言え

やっぱり好きな人だから

そんなにギュウギュウされたら

ドキドキしちゃうよ。

ソファで着替えさせてる時も

タオルで体拭いてる時も

お水用意する時も。

ずーっと私の後ろ付いて来る。

笑っちゃうくらい可愛くて

また気づかされる裕太への気持ち。

自分に素直になっちゃえば

好きなんて思うの

簡単なの。