愛おしさ全開！鶴丸国永くん (ページ4)

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DANGER″危機察知″ ページ4

開いた口が塞がらない、とはこのことで。

初めて彼女を見た時は正直“ハズレ”だと思った。
管狐として最低な感情。

初めのうちは、晴れに晴れていた本丸内も軈て曇って行き、次第に土砂降り。

残り三日というたいむりみっとの中、遂に私めの審神者は成し遂げた。

異例の100時間鍛刀。誰が顕現するのかなんて皆目検討もつかない。
ただ、これを政府に奉告したら縁殿も自分も危ない……そういう危機感だけはおぼえていて。

恐らく、縁殿は時の政府内でモルモットのように人体実験の嵐だ。そして私めは存在そのものを消されるのだろう。

だとしたら、鬱陶しいと思っていた「こんのすけくん」と自分を呼ぶ声も、自ずと愛おしくなるわけで。

約五日間あればそれはこの世に生まれる。
なら、この私、時間稼ぎでもしようかも思います。

・

・

「間に合わないよ、こんのすけくん」

涙を溜めた目で後ろにいるであろう、こんのすけくん目掛けて振り返ってみれば

誰もいない廊下。

「見捨てられちゃったのかなあ」

そんな情けない声が響く。

「一人は寂しいよ、こんのすけくん」

「ハハハ」

誰の笑い声？