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シャルナーク ページ24
【ツユクサ】
「好きだよ、ーーーー。」
まただ、あの女性。
毎日のように来ては愛を囁いて帰って行く。
「今日はね、団長たちが暗黒大陸？に旅立ったの。
凄いよねー。私は怖くて行けなかった。」
「もう、この世に怖いものなんてないのにね。」
何かを喋りながら涙を流す女性は…耽美だ。
「ねぇ、ーーーー。
私を抱きしめて、愛してると囁いて、この上ない程に…抱いて欲しい。」
「そんなの、無理なのに…。
私、バカだよね。“シャルナーク”。
キミが生きてるうちに愛してると言いたかった。」
「オレもだよ、A。」
「ヘェ、オレも行ってみたかったなぁ。」
「オレはお前がオレを忘れるのが怖いよ」
「抱きしめてる。愛してる。
抱くのは…ここじゃ無理かな、アハハ。」
「オレも…、こんなことになるならキミと愛し合っていたかった。」
墓場の前で、一時間も二時間も泣く女性。
きっとあそこに埋まってるシャルナーク=リュウセイはとてもいい男だったんだろうな。
(ーーー敬われぬ愛)
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作者名：ヴィズ | 作成日時：2018年10月2日 0時
