オレは ページ18
目を細めて懐かしいように語る彼女の過去。
「やっと殺せたあの日、両親が娘に殺されたと知ったそっちの世界の人達は金づる…良いカモが死んで金に困ったんだろうね…逆恨みで襲ってきたんだ」
「パニックに陥った私がした行動は…殺傷。
服を裂かれ、触られ…私はこのまま貞操を失うのか とか思ってるうちに彼らは糸に吊るされ死んでいた。
バケモノを見たように驚いた顔をして。」
話を聞く限り、彼女は変化系か…。
オーラを糸に変換する能力、マチと同じだな。
「そりゃそうさ。私の作る糸は細くて頑丈で…私の意思で動くから。」
強さはマチの数段上か…。
益々欲しい。
「キミの能力はなんだい？クロロ」
「オレの能力はあなたの為の能力だ。」
そう。いつだって貴方を奪うことだけを考えてきた。
ちょうどいいことにオレは特質系。
「盗賊の極意…一定の条件を満たせばその能力を盗める。」
「なら、盗まれても仕方ないね。」
「蛙の子は蛙なんだよ、クロロ。
考えても見なかった。生きる目的を達成したその後ってのを。」
そうか。
Aの両親が死ねばこの世に後腐れもないだろうな。
それがAの夢であったのだから。
「宛もなく、さまよって、手配書に載ってる賞金首を殺して生活。
ハハハ、こんなオバサンの話はどうでもいいね。聞きたいことを順に聞くね。クロロ。」
“クロロ”と呼ぶその声が、オレにとっての至高なんだ。
「なんだって答えるぞ」
だって、Aのためなんだから。
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ヴィズ(プロフ) - 葉都利さん» わざわざコメントありがとうございます。励みになります。 (2018年9月29日 21時) (
レス) id: 54e78712b9 (このIDを非表示/違反報告)
葉都利(プロフ) - とても面白かったです。完結おめでとうございます！お疲れ様でした。 (2018年9月29日 21時) (レス) id: d7f528593b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ヴィズ | 作成日時：2018年9月17日 22時
