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オスマンが口を開いた。
os「僕の一族もずっと、ずっと…八岐大蛇を探してるんだけどね…」
ぬ「ん？…おぬしは何の妖怪じゃ？」
os「失礼、私はオスマンと申します。妖狐族の一人です。」
おお、そうか！とぬらりひょんは手を叩いた。
ぬ「そなたがオスマンか。かの長の子供じゃな。そうかグルッペンのそばにおったか。そなたの父から話は聞いておった。」
妖狐族は妖怪の中でも、一ニを争うほど、規模が大きかった。化けられるため、人間と最も近い距離で生活していたこともあり、人間と妖狐が結ばれることも多く、そのため一族の血筋の子供が多かったらしい。
ちなみに、オスマンの両親は二人共、妖狐である。
ぬ「妖狐族の情報網は舌を巻くほど優秀じゃ。それは長い、多くの時代を超えて、実感しておる…。だが、八岐大蛇は一筋縄ではいかなかった。」
os「……」
難しい顔をして俯くオスマンや他の者に、ぬらりひょんは先程とは違い、励ますように笑顔で声を上げた。
ぬ「そして、ようやく吉報じゃ。八岐大蛇の居場所が判明した。とはいっても、本体ではなく、妖力の痕跡が強く残る場所、と言ったほうがよいな。」
皆が顔をあげる。いつの間にか食べ終えていたゾムとロボロも、真剣な表情でぬらりひょん達を見ていた。
tn「どこに…どこに、おるんです？」
ぬ「ここからずっと、東の方に行った所、そこに、奴の妖力が強く感じられる神社がある。」
エーミールは首を傾げた。
em「神社…ですか…？」
gr「神社…。」
狛犬や狐、猫、狸、はたまた龍など、神通力を守る、神通力を司る、とされるものは神社の鳥居の側に像にされている。
妖怪の中にも、動物の形態をしたものは多い。普通の動物と違うのは、言葉を話すや変化する、などだろうか。
ただ、最古の妖怪とされる八岐大蛇が、何故、神社にいるのかは、グルッペン達には想像がつかなかった。
gr「早速、調査に向かう準備をしましょう。」
ぬ「うむ。だが、この屋敷から、ちと遠すぎる。下見がてら少人数で行くのが妥当じゃて。」
グルッペンの屋敷は関西地方にあるが、聞く限り、神社は東北地方にあるようだ。
tn「明日、それを会議しようや。誰が行くか、グルさんとぬらりひょん様、あとメンバーの意思を聞いてみんとな。」
グルッペン、ぬらりひょん、オスマン、エーミールはトントンの意見に深く頷いた。
黙って聞いていたゾムは、何やら深刻な表情で腕をくんでいた。
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舞茸(プロフ) - お待たせいたしております(-_-;)子供の新学期準備に、謎の喉の違和感と咳に投稿が滞っておりました。お楽しみ頂いている方には、本当にお待たせしてしまい、申し訳なく思います(_ _;)これからどんどん投稿してゆきます！！読んでいただき本当にありがとうございます！ (2022年4月27日 0時) (
レス) id: b96c8fba01 (このIDを非表示/違反報告)
レイ - 次の投稿楽しみにしています。お体にお気をつけて (2022年3月30日 21時) (レス) @page32 id: 2020323a87 (このIDを非表示/違反報告)
舞茸(プロフ) - 気づくのが遅くなり、申し訳ありません！！わざわざ投稿、ありがとうございます！！育児中のため、更新が遅いです、ご了承下さい。ですが感想頂くだけで、とても励みになります！投稿、頑張ります！ (2022年2月18日 1時) (レス) @page32 id: b96c8fba01 (このIDを非表示/違反報告)
鴉 - ゾムさん、かっこええ...。 (2022年1月20日 12時) (レス) @page23 id: 9e2a714ff1 (このIDを非表示/違反報告)
ロクロ - 面白い！見つけられてよかった！ (2021年12月22日 18時) (レス) id: 9754f34744 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：舞茸 | 作成日時：2021年11月7日 22時
