この先は食害 ページ4
トントンとゾムが出て行った会議室では、エーミールやグルッペンの説明を受けた皆が、それぞれに表情を浮かべていた。
困惑する者、一点を見つめる者、メンバーの顔色を伺う者、虚空を睨む者、端末を操作する者、目を瞑る者、にこにこと様子を眺める者。
その中で唯一、表情の読めない者が、口を開いた。
rb「この空気…どうするんや、グルッペン？」
腕を組んで質問するロボロを、オスマンとひとらん、シャオロンとチーノが、ちらりと見た。それからグルッペンの方を見る。
kn「それで、ほんまにトントンが抜けたら、どうすんねん？」
gr「うーん…まあ、本気で抜けたら、組織は解散だな」
コネシマはグルッペンを睨んだ。
kn「…トントンは本気の目しとったで。じゃあもう、解散するんやな？」
gr「……」
os「…トントンが抜けるのは、まだ決まったわけじゃないから…」
kn「じゃあトントンが冗談やったっていうんか？」
ut「シッマ、落ち着け」
珍しく煙草を吸わずに壁際で立っている大先生が、喰ってかかるコネシマを凛とした声で諌めた。
rb「けどコネさんの言う通りやで。トントンが冗談であんな事言うはずないって、誰よりも、俺らが知っとるはずや」
ロボロの言葉にエーミールやショッピ、シャオロン、チーノが肯定するように頷いている。
rb「特にグルッペン。あんさん、トントンと一番付き合い長いはずや、分かっとるやろ？」
メンバーはグルッペンを見るが、グルッペンは机の上を見つめたまま、難しい顔をして、何も言わなかった。
kn「トントンが抜ける事と、八岐大蛇の討伐、どっちが大事やねん？」
トントンが抜ける事の方が一大事や、とメンバー皆が内心では思っていた。
だが険しい表情のグルッペンは、重たい口を開いた。
gr「…トントンも、八岐大蛇討伐も、大事だゾ」
誰かのため息が会議室に響いた。
sha「えええ？」
ht「グルッペン…」
os「………」
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舞茸(プロフ) - お待たせいたしております(-_-;)子供の新学期準備に、謎の喉の違和感と咳に投稿が滞っておりました。お楽しみ頂いている方には、本当にお待たせしてしまい、申し訳なく思います(_ _;)これからどんどん投稿してゆきます！！読んでいただき本当にありがとうございます！ (2022年4月27日 0時) (
レス) id: b96c8fba01 (このIDを非表示/違反報告)
レイ - 次の投稿楽しみにしています。お体にお気をつけて (2022年3月30日 21時) (レス) @page32 id: 2020323a87 (このIDを非表示/違反報告)
舞茸(プロフ) - 気づくのが遅くなり、申し訳ありません！！わざわざ投稿、ありがとうございます！！育児中のため、更新が遅いです、ご了承下さい。ですが感想頂くだけで、とても励みになります！投稿、頑張ります！ (2022年2月18日 1時) (レス) @page32 id: b96c8fba01 (このIDを非表示/違反報告)
鴉 - ゾムさん、かっこええ...。 (2022年1月20日 12時) (レス) @page23 id: 9e2a714ff1 (このIDを非表示/違反報告)
ロクロ - 面白い！見つけられてよかった！ (2021年12月22日 18時) (レス) id: 9754f34744 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：舞茸 | 作成日時：2021年11月7日 22時
