計画 ページ35
凛月「それで?
いつ行くの?」
ソファーの上で私の膝枕で寝ている凛月が尋ねる。
A「…?」
凛月「デート。」
A「!?」
そうだった…。
出かけようってメッセージ送っちゃったんだ…。
A「…あの…デートじゃないからね?
付き合ってもいない男女がデートなんて言ったら駄目だよ?」
凛月「俺は今の所許嫁だから♪
普通の関係じゃないんだし、いいでしょ〜♪」
A「今日はやけに元気だね?」
凛月「Aに触れてるからねぇ〜♪」
A「あはは。」
そうだな…。
土日ならいいんだけど…。
A「凛月次第。」
凛月「俺、日曜が空いてるよ?」
A「じゃあその日で。どこに行きたい?」
凛月「…特にはないかな。
Aと一緒にいられるならどこでも。」
…もう慣れてきたはずなのにねぇ…。
A「…遊園地もいいかなと思ったけど…凛月ははしゃぐの好きじゃないよね。
カフェとかお買い物かな?」
凛月「まぁ、どちらかといえばね。」
A「そっか、ならそういうことで。」
A「てなわけで、凛月とはショッピングとカフェ。」
真緒から電話がかかってきて、
どこに行って何をしたいかを聞かれたためこんなことを言っているのだ。
真緒『…じゃあ俺は遊園地?』
A「嫌ならいいんだけど。」
真緒『そうじゃねぇけど、凛月と同じ計画でも飽きるだろ?
俺は来週になるけど…大丈夫か?』
A「全然問題ないよ。」
真緒と二人きりで出かけるなんて久しぶりだから、
結構楽しみ。
という話を、咲ちゃんと柚ちゃんにしている。
私大変だなぁ…。
咲 「遊園地って、いかにもカップルが行くところを選んだわね…。」
柚 「カフェもじゃない?」
A「…そっか、だからデートって…。」
咲 「それはそうと、あなたはもう決めたんでしょ?」
A「何を?」
咲 「返事。」
…へ?
A「なんでそれを!?」
咲 「見てればわかるわよ。
悩みなんて何一つないみたいな顔してるもの。
きっと衣更真緒らへんも気がついたはずよ。」
A「…私ってそんなに分かりやすい?」
柚 「まぁ、分かりやすいのがAちゃんだし…。」
咲 「兎に角、どちらに決めたかはわからないけど、いつそれを言うの?」
A「…あの人たちに聞かれたら。」
すると二人はホッとしたように顔を緩めた。
咲 「…良かった。」
柚 「頑張ってね!」
A「…うん。」
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