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欲しい物 ページ39

A「…本当にごめん。」


カフェに移動した私達は、

スイーツやお茶を楽しんでいた。


…でも私は、謝る気しかしなくてね…。



凛月「何言ってるの〜?

自分のものは自分で買うよ。」

A「…私買ってもらってばっかり…。」

凛月「いいんだよ。

だってAは俺みたいにお給料も貰ってないんだし、

こんなことで使ったらすぐなくなるよ。」

A「…でも…

私も凛月にお世話になってるし…。」


むしろ私のほうが、凛月にはたくさん助けられてる。

学校や塾への行き帰りも送ってもらってるし、

ライブにも時々呼んでもらってるし、

泣いてる時も慰めてくれるし…。



やってもらってばっかりだよ…。




凛月「Aへの恩は、俺のいつもの行動だけじゃ足りないからねぇ。

…それだけじゃなくて、

もっと普通の女の子みたいに着飾って、

お洒落してほしかっただけだけど。」



…凛月なりの優しさなのは分かってるよ。



凛月「…どうしたの?」

A「…凛月ばっかりずるい。」



凛月「…え?」






A「…私もなにかしたいのに…。

…凛月にはいつも助けられてるから…。」





なにかプレゼントを買いに行こうか…。

ハンカチとか、手袋とか。








凛月「…そんなのいらない。」





A「…!?」







どうしてそんなこと言うの?

私はただ…凛月のために…。









凛月「…お金で買えるものなんていらない。



何物にも変えられないものがほしい。」













凛月「Aはそれでも、俺になにかしたいわけ?」









なんのことだろう…。

わからないけど、



凛月が望んでいることなら…。











A「…勿論。」









私は頷いた。













凛月「後悔したって知らないからね?」



A「…凛月が望むことなら、後悔したっていいよ。」



















凛月「いい加減、










俺だけのお姫様になってくれませんか?」

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作者名:照山紅葉 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2022年3月29日 0時

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