わからない気持ち ページ49
翌日
A「…え、真緒？」
真緒「おはよ。」
登校しようと外に出ると、真緒が立っていた。
A「どうして？」
真緒「事前に凛月に頼まれてたからな。
お前になんかあったら、あいつに殺されそうだし。
俺も心配なんだよ。」
結局昨日は電話が来なかった。
…今、凛月はどんな気持ちなんだろうか。
私を心配してくれてるのかな。
私になにかあっても、駆けつけてくれるのかな。
真緒「お〜いA？」
A「！？何！？」
真緒「どうした？」
A「な、なんでもない！」
ぼ〜っとしてちゃだめだ！
…というか真緒…
昨日のこと気にしてないの？
気にしてるの私だけ？
真緒も凛月も、
大事なこと言った次の日でも物凄く普通な気がする。
真緒「なぁ、凛月に電話しても出ないんだけど、あいつどうしたんだ？」
A「…え、真緒も！？」
真緒「お前もなのか？」
まさか真緒にまで…。
私のせいで迷惑かけちゃってるなぁ…。
真緒「なんなんだよ一体…。」
A「…ごめんね真緒。」
真緒「ん？どうしてお前が謝るんだよ。」
A「…私のせいなの…。」
真緒「…？」
A「あのね…。」
私は真緒に話した。
凛月に、真緒から告白されたことがバレてしまい、
おそらくそれが原因で機嫌を悪くしてしまったこと。
真緒「うわ…マジか。
ごめんな。」
A「…ううん。
私が悪いんだよ。」
真緒「何言ってんだよ。お前は悪くねぇだろ。」
A「多分だけど
…私が、どちらか一人に決められなかったから…
欲張りすぎたからだと思う。
そうすれば凛月は…傷つかずに済んだんじゃないかな。」
真緒「それは違う。」
…え？
真緒「欲張ってねぇよ。
それだけ、人を大事に思ってるってことだろ。
俺や凛月を、一人の人間として、考えてくれてるってことじゃん。
何をどうしたら凛月が傷つくんだよ。
凛月はもっと別の理由でこうなってんだろ？」
A「…じゃあどうして…。」
真緒「それは自分であいつに聞くしかない。」
やっぱり、自分で聞くしかないのか…。
すると真緒はポンと私の頭に手を乗せた。
真緒「…まぁ、頑張れよ。」
A「…うん。
ありがとう。真緒。」
少し寂しそうな顔をする真緒。
やっぱり貴方は優しい。
勿論凛月も…。
…凛月に会わないと。
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照山紅葉 - 名無しさんさん» コメントありがとうございます。夜分遅くにすみません！初めてここまで高評価いただいて、驚いています。今後ともよろしくお願いします！ (2022年3月29日 1時) (
レス) id: 1f5ed919d9 (このIDを非表示/違反報告)
名無しさん(プロフ) - 続編ありがとうございます！この作品大好きなので最後まで応援させていただきます！ (2022年3月29日 0時) (レス) @page50 id: 62c0e911ba (このIDを非表示/違反報告)
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