本気の思い ページ35
…え。
A「…美味しい…。」
味覚がおかしいのか！？
さらにもう一口食べる。
A「…うま！」
凛月「ふふふ♪でしょでしょ？」
見た目どうにかできなかったのかな…。
でも美味しい！
凛月「…可愛い…。」
A「…は？」
凛月「…あ、ごめん。」
凛月は顔を赤らめて視線をそらす。
…気まずい…。
凛月「…。」
A「…ごめんね。凛月。」
凛月「…？」
A「…待たせてるよね。私。
ずっと凛月が気持ちをぶつけてくれてたのに。
どうせ冗談だからって、素通りしてた。
…信用したかったけど、なかなか出来なかった。
でも、凛月がりっちゃんだった頃から好きでいてくれたって聞いて、
冗談なんかじゃなかったんだって分かった。
私は凛月に迷惑かけてばっかりだって思った。」
凛月は箸を止めた。
A「そんなに前から私のこと思ってくれてたんだね。
長い間ごめんね。気付いてあげられなくて。」
凛月「…そう。」
彼は私の頬に手を添えた。
凛月「…Aには、謝ってほしくなかった。」
〜凛月視点〜
ポロッと口にしたことなのに、そんなに気にする？
まぁ、俺もやっちゃったな…。
言うつもり無かったのに…。
Aが変な気を遣うから。
どうしてあんたはいつも謝るんだろう。
凛月「…あんたは何も悪くないじゃん。」
悪いのは俺だよ。
恋したのも伝えたのも、全部俺なんだから。
Aがま〜くんのこと好きだって知っておいて言っちゃったから。
凛月「俺が好きって言って、
困らせることくらいわかってたよ。
でも…、
わがままかもしれないけど、
Aの隣には俺がいたいって思ったんだ。」
俺の本音。
全部俺の本音。
嘘なんか何一つない。
凛月「ごめん。
ま〜くんといたいよね。
俺は、お世話になってる幼馴染にさえ、
好きな人を渡せないような心の狭い人間なの。
こんな俺だけど
…出来ることなら、俺の思いが尽きるまで見ててほしい。
振るんだったら振ってもいい、
だけど、俺の気が済むまでは伝えさせてよ。」
どうしよう。
俺まで泣いちゃいそう…。
こんなところで涙腺緩むなんて…格好悪いなぁ。
A「…凛…月。」
凛月「焦らなくていいから。
早い答えなんていらないから。
俺を納得させて。」
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照山紅葉 - 名無しさんさん» コメントありがとうございます。夜分遅くにすみません！初めてここまで高評価いただいて、驚いています。今後ともよろしくお願いします！ (2022年3月29日 1時) (
レス) id: 1f5ed919d9 (このIDを非表示/違反報告)
名無しさん(プロフ) - 続編ありがとうございます！この作品大好きなので最後まで応援させていただきます！ (2022年3月29日 0時) (レス) @page50 id: 62c0e911ba (このIDを非表示/違反報告)
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